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徳之島に全国からサイエンスキッズ集結 命の水や地形、祈りを探究

最終日の成果発表会で研究成果を発表する参加者と講評する渡邉剛喜界島サンゴ礁科学研究所理事長(徳之島交流ひろばほーらい館(伊仙町))

最終日の成果発表会で研究成果を発表する参加者と講評する渡邉剛喜界島サンゴ礁科学研究所理事長(徳之島交流ひろばほーらい館(伊仙町))

 台風13号が通過した直後の8月11日~13日の3日間、全国から集まったサイエンス好きの家族が2泊3日の「サイエンスキャンプ in 徳之島」に参加した。

塩田と県指定天然記念物「メランジュ」が存在するミヤトバル海岸で

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 喜界島サンゴ礁科学研究所と伊仙町「いせん寺子屋」のジョイント企画として初の試みで、10組20人の島内外の大人と子どもが、研究者と共に徳之島の水、地形、そして祈りと地形の関係などを調べ、成果発表会に臨んだ。

 喜界島サンゴ礁科学研究所は日本で唯一サンゴ礁研究に特化した研究所で、「100年後に残す」を理念に、世界的にもトップレベルの早さで隆起を続ける喜界島を拠点に2014(平成26)年から活動している。国内のみならず国際的なサンゴ礁研究拠点として、海洋、地質、生物、気候変動解析などを行っている。「サンゴ礁サイエンスキャンプ」は今年で12年目。いつか奄美群島の他の島でも開催したいという希望で「いせん寺子屋」とのジョイント企画として初の徳之島開催にこぎ着けた。

 参加者の中には2回目、3回目の猛者もおり、子どもだけでなく大人も真剣に調査研究に取り組んで子どもたちと同じ土俵で成果発表に臨むのも特徴。隆起性サンゴのみで成り立つ喜界島と比べ、年代も成り立ちも全く異なる多様な地質で構成される徳之島では、フィールド設定もテーマ設定も大きくアプローチが異なり、最終的に水質、地形のみならず、それらを踏まえた人々が祈る場所の探究にも取り組んだ。

  成果発表では、海岸段丘面にはそれぞれの時代と成り立ちによって名前が付いていること、海中で見つけた有孔虫が死骸となって砂浜や砂丘を作っていること、各地の水質硬度が軒並み高い中で伊仙町役場の水がカルシウム0ミリグラム/リットルであったこと、そして神社や権現と名の付く場所は元々島で「ティラ」と呼ばれ崇拝の対象だったことなど、2日間のフィールドワークで得られた知見を考察し堂々と発表する姿が見られた。

 小学3年の長男と東京都から参加した横手瑞樹さんは「海が生きているんだな、そこから隆起したサンゴの上で人々は生かされているんだな、という実感が伝わってくる3日間だった」と話し、中学3年の次女と伊仙町から参加した大郷千枝美さんは「命の源である水の質や流れ出る場所のイメージがはっきりして、この島が子宝で長寿であることの背景がよりはっきりと理解できた」と振り返る。

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