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台風で漂流の和泊港フェリー用ブイ、硫黄鳥島沖で発見 漁師が13時間かけ回収

回収られ引き上げられたブイ

回収られ引き上げられたブイ

 大型台風18号と24号の影響で鹿児島県和泊町の和泊港から漂流していた、フェリー航路のテトラポット位置を示す表示ブイが沖縄県久米島町の硫黄鳥島沖で発見され、地元漁師の手によって回収された。捜索からえい航帰港まで、約13時間に及ぶ海上の大仕事となった。

えい航した漁福丸

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 同ブイは和泊港に発着するフェリーの安全航行を支える設備で、防波堤周辺に沈設されたテトラポット(消波ブロック)の位置を海面上に示す。8月下旬から9月上旬にかけ、沖永良部島近海を相次いで通過した大型台風2つで係留が切れ、東シナ海へ流されていた。

 台風18号は8月25日夜、沖永良部島近海を通過。隣接する徳之島では最大瞬間風速54.5メートルを観測するなど、奄美群島南部は猛烈な暴風に見舞われた。続く台風24号は9月3日から4日にかけ、沖縄本島を周回する異例の進路で奄美地方を通過し、南三島と本土を結ぶ物流は1週間余り途絶えた。

 発見の端緒は、9月12日 10時ごろ、沖永良部島漁協所属の漁船「漁福丸」の原田慎也さんの元へ届いた、同じく漁師である沖縄県国頭村の船長からの連絡だった。「硫黄鳥島沖に『和泊港』の記載のあるブイが浮いている」という情報を受け、原田さんは鹿児島県と連絡を取り合いながら捜索へ出た。硫黄鳥島は沖縄県最北端の無人島。原田さんは同島沖でブイを発見、回収すると、これをえい航して13日1時、和泊港に無事帰港した。連絡を受けてから捜索、えい航、帰港までの13時間、航海を貫いた。回収されたブイは、再び和泊港沖の元あった場所へ設置されるという。

 2つの台風で係留を切られた港湾設備はフェリーの安全航行に直結する。漁師同士の島しょ間ネットワークと行政との連携が実を結び、台風の爪痕をいち早く取り除いた形となった。南三島の海の玄関口・和泊港は、物流復旧の追い上げの中、海の安全を支える設備を一つ取り戻した。

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