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元劇団四季の太千鶴さん、沖永良部島移住で「はじめましてコンサート」

太千鶴さん(左)と出演者ら

太千鶴さん(左)と出演者ら

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 沖永良部島のルーツを持つ太千鶴さんが主演するコンサート「はじめまして ファミリーコンサート」が1月25日、沖永良部島のあかね文化ホール(和泊町手々知名)で開催された。劇団四季で役者経験のある太さんの歌声を聴きに、島内から約180人が駆けつけた。

(右から)太千鶴さんとピアノ演奏者の六岡優理さん

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 太さんは兵庫県神戸市出身で、母親が同島の国頭字出身。劇団四季の役者として彩華千鶴の役者名で「オペラ座の怪人」「はだかの王様」などに出演したほか、宝塚歌劇団の歌唱指導を10年務めるという「声」のプロフェッショナル。太さんはコンサートで、「数年前に初めて島に来たときに温かく迎えてもらい大好きな場所になった。母と姉、父が亡くなり、1人でどうしようかと考えたときに、『今かもしれない』と親戚に相談して決めた」と移住の経緯を打ち明けた。

 コンサートでは自身の経歴を紹介しながら、歌声を披露。役者を目指すきっかけになった「エーデルワイス」やミュージカル「キャッツ」の「メモリー」を歌い上げた。ステージ上で観客への発声指導も行い、会場と一体になって童謡「森のくまさん」を歌った。

 コンサートでは地元バンド「劇団がじゅまるバンド『ブレイブ』」の演奏で、エイサー団体「舞勇Beat」や地元劇団「えらぶ百合物語」とのコラボパフォーマンスなども行われた。最後はアンコールに応えて出演者全員で「銀河鉄道999」を歌い、締めくくった。

 太さんは「出演者とコラボしたり、お客さまとも一体になって男女共に歌いやすいキーにしてもらったりするなど、わがままな希望を全てかなえてもらった。今後は島の人たちのニーズに応じて、歌手や役者を目指す人へのレッスン、人前で話すための声や話し方へのトレーニングをしていきたい」と意気込む。

 「えらぶ百合物語」に小学5年の娘が所属する田中晶子さんは「とにかく歌声が素晴らしかった。極めた方はすごいと感動しきり。こんなにすごい人のルーツが沖永良部島にあり、移住されたことは、島の子どもたちに希望を与えるのでは」と期待を込める。

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