台風6号の影響が残る奄美群島で6月7日、徳之島町文化会館(徳之島町亀津)による自主事業「第4回 島唄つなぐコンサート」が開催され、奄美大島、徳之島、沖永良部で島唄を継承する次世代小中高校生がその歌声を披露した。
トップを務めたミュージックワイド音楽教室のこどもたち(提供=直島吉美さん)
会場には熱心な島唄ファンが集い、子どもを応援する家族連れが沖永良部や奄美大島から隣の徳之島まで駆け付け、会場は大きな拍手や指笛で沸き立った。
4回目となる今回は、先人たちが歌いつないで来た島唄の、これからの担い手となる子どもたちに光を当て、徳之島から「ミュージックワイド音楽教室」「治井三味線教室・夕凪(なぎ)会」、奄美大島から「島唄教室あやまる会」、沖永良部島から「はたの三味線教室」に通う小中高生が、それぞれの地域で歌い継がれる代表曲を披露した。
会場を満たした観客の多くは「稲すり節」「徳之島小唄」などアップテンポでノリの良い唄には大きな声と手拍子で合わせ、間にいれるおはやしを観客に求めて共にうたう一幕もあり、1時間半の公演は拍手や声援に包まれた。
子どもたちの出番の後は、現在鹿児島在住で、「治井三味線教室・夕凪会」に長年通ってきた中本楓花(ふうか)さんをゲストに迎え、徳之島にまつわる島唄をソロで披露。その後、「はたの三味線教室」指導者の波多野雅也さんと、奄美大島在住の原美波さんもステージに上がり、薩摩藩政時代の黒糖地獄とも呼ばれるサトウキビ栽培にまつわる圧政の様子をうたった「犬田布節」が、奄美大島では「徳之島節」、沖永良部では「犬田布嶺節」として伝わり、時代と共に歌詞の内容や意味合いを変化させて、それぞれの島で歌い継がれていることを3島の代表者が表現した。
フィナーレは、徳之島では宴会の最後恒例の「ワイド節」、そして奄美大島でも最後を飾る「六調」へつなげ、子どもたち全員がステージに戻り、元気な踊りと共に幕が下ろされた。徳之島町文化会館による、伝統をつなげるための自主イベントは今後も継続していく予定。