与論島劇団「野生の島人」が11月1日、地主神社（与論町立長）境内で「野生とは何か？」をテーマにパフォーマンスとトークセッションを開催した。

トークセッションの様子

　主宰の沖隆寿さんが離島における芸術活動の普及を図る目的で立ち上げた同劇団は過去2回公演を行っているが、コロナ禍の影響もあり、今回、初めてのシンポジウム形式での開催となった。

　島人を中心に集まった観客約40人名は、団員によるオープニングパフォーマンスを見た上で、「野生の心を感じる意義」「与論島で舞台芸術をする可能性」などについて空間演出家の小池博史さん、民俗・人類学探究者の喜山莊一さん、文学博士の谷川ゆにさんと沖隆寿さんが、それぞれの視点で語るトークセッションに耳を傾けた。

　同劇団は、来年4月末の「沖縄返還50周年記念事業」への出演を視野に、今後も与論内外での活動を予定している。