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与論高で石田秀輝さんが特別講義 未来から逆算する島の生き方を考える

講演する石田秀輝さん

講演する石田秀輝さん

 与論高校(与論町茶花)の総合的な探究の時間「ゆんぬ」で10月9日、東北大学名誉教授で沖永良部島在住の石田秀輝さんを講師に迎えた特別講義が行われた。「未来から逆算して、自分と島の生き方を考える」をテーマにした講義に、1・2年生の生徒が熱心に耳を傾けた。

講演を聞く生徒ら

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 講義で石田さんは猛暑や気候変動に触れ、「温暖化は単に暑くなるだけでなく、各地の気候が壊れる『気候崩壊』である」と説明。人間活動の肥大化で地球の「修復能力」の限界を超えている現状を、生物多様性の損失やプラスチック汚染などのデータを示して解説した。持続可能な社会の実現には環境負荷を現在の約4割に抑える必要があると指摘しながらも、「節電や我慢ばかりでは続かない。制約を受け入れながら、わくわく・ドキドキ暮らす方法を考えることが大切」と強調する。

 その手法として、理想の未来像を描き、逆算して今何をすべきかを考える「バックキャスティング」を紹介。自然界の仕組みからヒントを得て生まれた「泡の風呂」や、土蔵の調湿機能を応用した「土の床」など、環境負荷を下げながらわくわくする暮らしの具体例を挙げた。

 沖永良部島の暮らしは環境負荷が低く、それを可能にしているのが「自然とのつながり」と「地域コミュニティーとのつながり」であると言及し、「足元にある価値を大切にしてほしい」と呼びかける。

 質疑応答では、生徒から身近なエコ活動の効果について質問が寄せられ、石田さんは「やらないよりはいいが、本質的には暮らしの形を変えた方が良い。『環境家計簿』をつけると良く分かるので、興味があればやってほしい」と答えた。

 進路指導の石山弘二教諭は「直面する現代の課題に対し、客観的な数値や視点を示していただいた。前向きに未来を捉え直す貴重な機会になった」と振り返る。

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