徳之島の食材を使った弁当などを提供する「青空カフェ　いまここ」（徳之島町井之川）がオープンして、6月10日で1年がたった。

お客さんとの会話が生まれるカウンターも手作り

　島豚を使ったタコライスや島のフルーツを使ったシェイクが人気の同店。経営するのは、昨年2月に徳之島に移住してきた三田欣宏さん・綾乃さん夫婦。島に移り住んでから約4カ月かけ自宅をリノベーション。店からテラスに至るまで全て自分たちの手で作り上げた。

　店名の「いまここ」には、「過去や未来も含め、今この瞬間、この場所を楽しんでほしい」と言う思いを込める。

　「元々住んでいた埼玉県では『お金がたまったらいつか地方に移住したい』と話していたが、その考えではいつまでたっても実現できないと覚悟を決め、仕事の区切りのタイミングで思い切って徳之島に移住した」という。

　毎日のように弁当を買うという利用客は「地域の活性化につながっていると思う。（飲食店が少ない）この場所にあってくれてうれしい」と話す。

　「オープンから1年がたち、最近は好きなことをする時間も持てるようになってきた。取れ過ぎてしまった食材を使ったり、海で拾った貝殻でアクセサリーを作ったりするなど、これまで以上に、さまざまな島の資源に新たな価値を持たせ循環を生んでいきたい」と意気込む。

　店内にはケーキなどの他に、オリジナルアクセサリーや同店セレクトの雑貨も並べる。綾乃さんは「『今どこにいるの？』『今ここにいるよ～』という会話が生まれるよう、もっと店の認知度が広がっていくよう頑張りたい」とほほ笑む。

　営業時間は10時～18時。月曜・火曜定休。