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与論島で9年ぶりの「全国まちづくり交流会」 地域のための観光を発信

全国から集まった交流会参加者ら

全国から集まった交流会参加者ら

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 「第19回全国まちづくり交流会」が6月16日~18日、与論島で行われ、全国各地の地域づくりに関わる85人が集い交流を深めた。ヨロン島観光協会共催。

講演する与論民俗村の菊秀史村長

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 17日には砂美地来館(茶花)で講演や活動報告、物産の展示やフラダンス、与論島のミュージシャン「かりゆしバンド」によるステージも行われた。

 同交流会は2003(平成15)年、愛知県足助町(現豊田市)で行われた足助町観光協会AT21クラブ設立10周年の記念式典をきっかけに発足。以後各地で開催され、与論島での開催は9年ぶり、3回目。

 講演で、与論民俗村の菊秀史村長は「新しいことを学ぶのも大事だが、足元のことを伝えるのも同様に大事」と話し、与論町サステナブルコーディネーターの柳田真希さんは、GSTC(グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会)の基準を取り入れた与論町観光協会の活動について報告。「観光のための地域づくりでなく、地域のための観光を目的としている」と語った。

 実行委員長の山本明美さんは「与論とつながりが深い漫画家、北見けんいちさんの紹介で、観光協会や、かりゆしバンドと足助町へ行ったのが第1回。親睦会の勢いで『第2回を与論でやります』と言ったのがきっかけで、以来、続いている」とほほ笑む。

 与論でゲストハウスやエコツアーガイドを行う阿由葉辰夫さんは「前回より与論から発信できることが増えている。若い世代の人材が育っていると感じた」と話す。

 埼玉県北本市から参加した西村一孝さんは「民俗村が3世代にわたって受け継がれていることがほほ笑ましい。会場では、年配の方が自分たちのやり方を押し付けるのでなく、若い世代を応援する空気が感じられた」と振り返る。

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