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沖永良部島で外国人住民向け生活情報ガイド制作へ 住みよい島目指す

協議会メンバーら

協議会メンバーら

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 「めんしょーり!やさしい島生活ガイド制作事業」の第1回協議会が6月15日、沖永良部島のエラブココ(知名町屋者)で開かれ、協議会メンバーとオブザーバー(見学者)16人が参加した。

協議会の様子

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 同事業では同島の外国人住民向けに、ごみ出しルールやバスの乗り方、台風対策などの島固有の生活情報を掲載した冊子を制作し無料配布する計画。生活トラブルを未然に避けるとともに島生活への関心を促すのが狙い。12月に、交流会も兼ねたバスの乗り方講習会も予定する。

 当日は外国人住民向けに行ったアンケート結果の報告や仕様についての協議を行った。参加者から「外国人住民のリーダー的な人の協力が必要」「完成後は字の区長と連携できないか」などの議論を交わした。

 協議会メンバーで和泊町役場職員の池田亮さんは「外国人移住者の方と窓口で接する機会は多いが、手続きが担当課で分かれるため不便を感じるのではと思っていた。生活情報がまとまった冊子制作は、とても良い取り組み」と期待を込める。

 事業は知名町が、自治体国際化協会(CLAIR)が実施する「多文化共生のまちづくり促進事業」を活用し、オトナキ(和泊町国頭)に委託。同社代表の水嶋健さんは親が同島出身の「沖永良部二世」。ベトナム在住時に同島に外国人住民が多いことを知り、経験を生かしたいと思い2020年に移住した。

 水嶋さんは「外国人住民の生活圏を広げ、日本人との交流の機会を増やしたい。沖永良部島は奄美群島で最も外国人人口割合が高く、さまざまな文化が共存する。今回の事業は互いに学べる島になれるチャンス」と意気込む。

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