沖永良部島の子育て支援施設「SMAPPY（スマッピー）」（和泊町手々知名）が現在、雨の日でも小学生が集まれる室内遊具場を作るための支援をクラウドファンディングで呼びかけている。2月11日の開始から2週間で目標金額の50％を達成した。

同施設で過ごす利用者

　同施設は託児事業や食育講座、未就学児向けの遊び場開放などを行っている。利用者にはきょうだいの小学生も多く、安全上の理由から十分に運動ができないほか、雨の日は遊ぶ場所が限られるという課題があることから室内遊具場を作ることになった。同施設代表の新納佳恵さんは「幅広い年齢層の子どもが集まれる場所を作ることで、子ども同士でコミュニケーションや語らいが生まれる」と言う。

　クラウドファンディングは3月5日時点で、65％に当たる95万6,000円の支援が集まった。支援者らからは「妻が沖永良部出身だから」「沖永良部に住んでいたことがあり、少しでも力になれれば」などの応援コメントが寄せられている。新納さんは「島の子どもたちを思う気持ちが形になっている実感が湧いている。このプロジェクトを成功させることで、子育て支援への輪がより広がれば」と期待を込める。

　リターンは同施設で使える商品券や託児券、季節の食材を生かしたオードブルや島外在住者に向けた子連れ観光相談など16種類を用意。目標金額は145万。3月28日まで。