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沖永良部島・和泊町に洗剤量り売りサービス「リフィル・ステーション」

店主の秋田さんとリフィル・ステーション

店主の秋田さんとリフィル・ステーション

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 沖永良部島・和泊町の商店「エトセトラあきた」が10月14日、リフィル・ステーションと呼ばれる量り売りサービスを始めた。

持ち込んだ容器に詰め替えて重さに応じた価格を支払う

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 同店ではニュージーランド発の家庭用洗剤ブランド「エコストア」の商品を扱っている。サトウキビでできた容器を使い、全ての配合成分を公開するエコストアは、オセアニアとアジアで展開している。

 取扱商品は、食器用洗剤(100グラム当たり77円)、洗濯用液体洗剤(同88円)、柔軟仕上げ剤(同121円)、おしゃれ着用洗剤(同99円)。詰め替える容器の持ち込みで、ゴミの削減を目指した取り組み。エコストアが提供するリフィル・ステーションの設置店としては、九州で「Biople by CosmeKitchen天神地下街店」に次いで2店舗目となる。

 店主の秋田茂穂さんはリフィル・ステーションの設置に当たり、「1つ20リットルもあり失敗できないため、どの商品を置くか悩んだ。来店した方から、『昔は島でも量り売りをしていた』と教えてもらい驚いている」と話す。これまで5人が量り売りで購入したという。

 同店は学校制服や保育学校教材を中心に取り扱うが、秋田さんが興味を持った商品を積極的に取り入れることでも地域で知られる。「何でも、まず試すようにしている。育児雑誌で頻繁に取り上げられていたのでエッセンシャルオイルを仕入れたほか、知人の家で食べた岩塩がおいしかったことをきっかけに海外の食品を仕入れはじめた」と経緯を明かす。

 沖永良部島では、和泊町による家庭用生ゴミ処理機の購入補助事業や、島内2町と京セラによるマイクログリッド(大規模発電所などに頼らず地域で分散してエネルギー供給源と消費施設を持つ仕組み)構築の連携協定など、エコロジー関連の話題が続いている。秋田さんは「たまたま島の流れと合致したが、リフィル・ステーション設置をきっかけに島民のカーボンニュートラルの意識が高まることにつながれば」と島の今後に期待を込める。

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