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地方創生短編映画「クジラの島とくのしま」 徳之島3町会場で完成記念上映

舞台あいさつで観客と共に写真に収まる重田光康局長(右端)、高岡秀規徳之島町長(右から2人目)、主演の藤園麗さん(中央)

舞台あいさつで観客と共に写真に収まる重田光康局長(右端)、高岡秀規徳之島町長(右から2人目)、主演の藤園麗さん(中央)

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 徳之島3町が協力し、天城町出身でロサンゼルスのレストラングループ「新撰組」を経営している重田光康さんが製作に携わった地方創生映画「クジラの島とくのしま」が10月21日、徳之島3町の各会場で上映され、多くの住民が詰めかけた。

「島の人よ」を作詞作曲した池田卓(右)の隣で観客へ語り掛ける重田さん

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 同作品は、重田さんが地方創生映画に実績のある大橋孝史監督と昨年出会い、ロサンゼルスでの新撰組30周年記念祭へ招待したのがきっかけ。2週間後に重田さんが徳之島へ帰島するのに合わせ大橋監督を招待し、島を案内した。島を巡る道中で、毎冬クジラが徳之島へ南下して出産、子育てをする話になり、「クジラという特別な生き物の存在と徳之島のパワーをかけ合わせた映画撮影を」と話がまとまり、今年2月に撮影を完了した。

 徳之島を訪れる前田海役を鹿児島県出身で元AKB48の藤園麗さん、島おこしに奮闘する川畑守役を徳之島町出身のキンボシ西田淳裕さんが演じ、大橋監督、重田さん、各町長、主題歌「島の人よ」を提供した西表島出身の池田卓さんが舞台あいさつを行った。

 コロナ禍で大きな打撃を受けた地方を応援する目的でスタートした地方創生映画を20作以上製作してきた大橋監督は「徳之島に来た時に闘牛を引いて子どもが散歩する姿を見かけて驚いた。明るく元気な子どもは東京ではもうあまり見られず、次作は戦う牛だけでなく、家族の一員として牛を育てるストーリーを映画化する」と次作の計画にも触れた。2016(平成28)年に「矢沢永吉徳之島シークレットライブ」を島民にプレゼントした実績を持つ重田さんは「『ただ観光客がたくさん来るだけの島にはなってほしくない』と言うせりふが映画の中にある。島の大事なものを後世に残すのも大事で、それを守ってきた島の心も含め世界のモデルになってほしい」と観客へ呼びかけた。

 「クジラの島とくのしま」上映後は、徳之島出身で、現在、俳優、監督としてキャリアを積む野中加那さんによる初監督作品「つむぎのうた」を上映した。同作に続く「闘牛の島」は島内での撮影を終え、来年完成予定。

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