知名町立住吉小学校(知名町住吉)で6月19日、沖永良部島産のジャガイモを使ったご当地ポテトチップス「erabu chips(エラブ・チップス)」が学校給食として提供された。
この取り組みは、同商品の製造・販売を行う「GonZ(ジーンオンゼット)」(知名町)社長の勘里洋介さんが企画。知名町立学校給食センターが掲げる「地産地消」の理念に共感し、「市販品とは異なる、島のジャガイモと塩だけで作った素材本来の良さや沖永良部島の可能性を、次代を担う子どもたちに知ってほしい」との思いから始まった。
勘里さんは、原料となるジャガイモを生産した農家の幸山利忠さんや農業青年クラブの池上翔さんと共に打ち合わせを重ねてきた。生産者の顔が見える安心安全な食材として認められ、今回の給食提供が実現した。
プロジェクトの成功を支えたのは、生産者との深い信頼関係。エラブ・チップスの加工期間は通常、冬から梅雨前までの収穫期に限定されるが、今回は幸山さんが冷蔵保存せず大切に常温保管していたジャガイモを提供したことで、この時期の企画が現実のものになった。
同校の井口秀樹校長から「食べやすい大きさでとてもおいしかった。沖永良部島の新たな特産品になる」と感想が寄せられ、小規模校ならではの柔軟な連携が、島全体で取り組む食育を後押しした。
当日、給食でエラブ・チップスを味わった児童たちは大喜び。「おいしい」と笑顔でお代わりを求める姿も見られた。同行した池上さんは「こうした機会を通じて、地元の農業の魅力が子どもたちに伝わってくれれば」と期待を寄せる。
勘里さんは「今回の取り組みを一つのモデルケースにしたい。地元の子どもたちに喜んでもらうことを入り口に、安心安全な島の商品を誇りをもって全国へ届けていきたい」と意気込む