暮らす・働く

長寿の島・徳之島の現役80歳が介護福祉士資格取得 勤務先で祝賀会

ヘルスネット徳洲会取締役の長川哲也さんから表彰状を受け取る伊藤さん

ヘルスネット徳洲会取締役の長川哲也さんから表彰状を受け取る伊藤さん

 徳之島・伊仙町で40年以上介護の現場に立ち続ける伊藤レイ子さんが80歳で介護福祉士の資格を取得し、勤務先の「グループホームみさき」(伊仙町犬田布)で地域住民も招いて祝賀会が開かれた。

太鼓の他に社交ダンスや体操も継続する伊藤さんによるお孫さんとコラボ太鼓伴奏

[広告]

 「お年寄りが大好き」「介護職は私にとって天職」と地域の高齢者に寄り添ってきた伊藤さんが、80歳の節目の年に国家資格取得に挑み結果を出した。

 伊藤さんは1945(昭和20)年伊仙町生まれで、大阪の病院で看護助手として働いた経験を持ち、帰郷後、伊仙町社会福祉協議会での訪問介護、ヘルスネット徳洲会(鹿児島市谷山)が運営する伊仙町犬田布の「グループホームみさき」での勤務へと歩みを重ねてきた。認知症対応型共同生活介護サービスを提供する同ホームでは、69歳~102歳の高齢者が入所し、伊藤さんは22人のスタッフのうち最年長職員としてフルタイムで働き、日々の介護を支えている。

 近隣の犬田布小学校の児童たちとの触れ合いをはじめ、入所者の誕生祝いや定期開催のカフェ、お話し会や伝統行事など、ホーム主催のイベントで、伊藤さんは衣装に工夫を凝らし、率先して太鼓をたたいて明るく場を照らす存在でもある。当日は12回目となる「みさきカフェ」の一環で祝賀会が開かれ、祝辞やあいさつに続き、歌や踊りのほか、伊藤さん自身も太鼓をたたき、歌とダンスで場の空気を盛り上げた。

 資格取得までの道のりは決して平たんではなく、長年の実務を積み重ねながらも、なお学びを止めず、介護の専門性を国家資格という形にした伊藤さん。徳之島の介護現場は60~70代の職員で支えられる中、94歳の現役介護士も働いている。伊藤さんは「『老いてなお生涯挑戦、そして生涯現役』をスローガンに、これからも精進していきたい」と力強く語った。施設長の里村貴子さんは「入所した家族にも地域にも開かれた場所でありたい、という思いで施設を運営する中、伊藤さんの存在は全入所者、全スタッフにとっての希望であり誇り」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース