環境・社会・経済の観点から観光地の持続可能性を評価する国際認証「グリーン・デスティネーションズ」のシルバーアワード受賞報告会が5月8日、与論町役場で行われた。同町の受賞は国内で8地域目、九州では初。
グリーン・デスティネーションズは、持続可能な観光の世界基準を策定するGSTC(グローバル・サステナブル・ツーリズム協会)から承認を受けた、第三者認定機関による国際認証制度。今回与論町が受賞したシルバーアワードは、環境への配慮や地域文化の保護、地域経済への貢献、持続可能な観光運営などが一定の基準を満たしていることを示している。
日本国内ではこれまでに、釜石市(ゴールド)、ニセコ町、大洲市、小豆島、高山市、丸亀市、那須塩原市(いずれもシルバー)が認証を受けており、与論町が8地域目。
今回、与論町は総合スコア7.4を獲得。特に自然景観が9.3、伝統文化が9.2と高く評価され、与論の強みが国際的に認められた結果となった。
一方で、観光地マネジメントの体制とその役割分担の明確化、環境・気候変動に関する取り組み方針・目標・進捗管理の弱さ、事業者へのサステナブルな取り組みの浸透化と見える化などが今後の課題として挙げられた。
ヨロン島観光協会の川畑充男会長は「今回のアワードは賞を取ることが目的でなく、今までの取り組みがどう評価されるのかを知り、GSTCから学ぶことが目的だった。指摘を受けた課題についても、地域の暮らしや自然環境のバランスを見ながら改善していきたい」と話す。
田畑克夫町長は「行政や観光協会、関係機関だけでなく、町民全体で受賞を共有し、持続可能で長く繁栄する島を目指したい」と意気込む。