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徳之島でサトウキビ単収生産量2000トン達成 作業工程の効率化で

自社倉庫の特設ステージであいさつする大竹代表

自社倉庫の特設ステージであいさつする大竹代表

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 徳之島のサトウキビ生産農家の単収年間生産量が2000トンを超えたことを記念して6月15日、大竹興産(伊仙町阿三)が自社倉庫内に特設ステージを設け、関係者など約80人と共に祝った。

倉庫での祝賀会

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 同社は1995(平成7)年3月に創業。3年後には生産量1000トンとなり、奄美群島で初となる生産量3年連続1000トンも達成し「南海文化賞」を受賞した。その後も、作業効率化へ積極的に取り組み、「農業用ドローン」導入や「ビレットプランター」「すき込み用施肥機」の自主製作・生産などを行うなどして、高騰するコストに対応。コストと無駄を省いた作業効率の向上で、徳之島では初となる生産量2000トンに到達した。

 代表の大竹勝人さんはあいさつで、「2000トン達成までは時間がかかった。途中何度も無理じゃないかと言われた時期もあったが、絶対達成できる自信があった」と目標を達成した喜びと苦労を語った。歓談中には、大竹さん自ら招待者へお礼のあいさつに回り、同社の歩みを紹介する動画が投影されると、懐かしい写真を見て笑みをこぼしていた。

 特設ステージでは、大竹さん自ら三味線を披露し会場を大いに沸かせると、徳之島在住で自身もサトウキビなどの生産に携わる農家兼アーティスト「シンガー・ソングファーマー」として活動する禎一馬さんも登場し、招待者と共に歌い踊り、会場を大いに盛り上げた。

 式の冒頭で「第1回キビ1グランプリ~さとうきび頂上決定戦~」で優秀賞を受賞した同社の大竹広之さんがプレゼンテーションを行い、自社開発のすき込み用施肥機、植え付け用のビレットプランターなどを紹介。収穫期の作業競合や雑草対策、資材高騰のコスト、燃料費・修繕費のコスト、安定した植え付け(発芽不良)などの課題の解消や改善につながっていると解説した。

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