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徳之島「いせん寺子屋」で文章力アップ講座 筆不精解消目指し開講

いせん寺子屋参加者と講師のネルソン水嶋さん

いせん寺子屋参加者と講師のネルソン水嶋さん

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 徳之島・伊仙町が主催する「いせん寺子屋」が11月25日、沖永良部島からオトナキ代表のネルソン水嶋さんを講師に招き、「さよなら筆不精!文章力アップ講座」を伊仙町歴史民俗資料館(伊仙町伊仙)で開催した。

ネルソン水嶋さんのオリジナル資料

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 人生100年時代を見据え、徳之島の子どもも大人も参加できる「いせん寺子屋」事業は、2016(平成28)年の開講から7年目を迎えた。当日はオンライン受講含め8人が、日頃の文章作りの悩み解消のために講座を受講した。

 受講生は「自分の書きたいことが長文になりがちで、短い文章で簡潔に分かりやすく書きたい」「すてきな言葉を選べるようになりたい」など、文章を書く際の悩みや動機を事前に講師へ伝え、水嶋さんはそれを受けて講座内で個々に答えるようにした。

 講義の中で、水嶋さんは「作文は自らの分身を作り出すこと」と切り出し、文章を書くことを食材選びから調理し、特定の客へ届ける「料理」に例え、企画構成から情報収集、文章構成、執筆、読者からのフィードバックまで、具体的なアプローチ方法を柔らかな語り口で受講生に語りかけた。

 模擬取材として、いせん寺子屋の立ち上げ者でもある伊仙町教育委員会町誌編さん室の松岡由紀さんへ「徳之島へ移住を考える人に向けて」「松岡さんを通した伊仙町の暮らしと文化の魅力」をテーマに受講生が質問を投げかける時間を設けた。「徳之島3町の町民性の違いは?」「地球上で最も好きな場所は?」などユニークな質問によって記事を書き上げるトレーニングも行った。

 参加した50代女性は「受講生の質問の視点が面白く、松岡さんの人物像が浮かび上がってワクワクした。日常にある事が伝え方でこんなに面白い記事になるのか。今まで見過ごしていた日常をもっと観察してみようと思った」と話していた。

水嶋さんは「模擬取材では、いい切り口の質問が多く感心した。人は生活のいろいろな場面で文を書く。文が書けると思いをたくさん届けられ、人生に出会いが増える。今後も奄美群島で自分の経験を生かせるとうれしい」と意気込みを見せる。

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