天城町の町制施行60周年記念式典が10月30日、天城町防災センター（天城町天城）で行われ、町内外招待者・関係者約180人が出席した。

朝花節を唄う　中島清彦さん（右）

　島唄者の中島清彦さんが祝いの歌詞に変えた「朝花節」の演奏で式典が始まり、式辞で森田弘光天城町長は「無事にこの日を迎えるができた。これも日頃より町民や関係者、役場職員皆さまのおかげ。新しい出発の節目であり、次の世代につないでいく責務を果たしていく。暮らし満足ナンバーワンの町を目指す」と感謝と意気込みを語った。

　式典では、歴代町長3人と町制功労賞6部門で功績のあった114人の表彰と、5人と2団体へ感謝状贈呈が行われ、塩田康一県知事、田上耕三県議会議長、高岡秀規大島地区町村会長（いずれも代読）からの祝辞が贈られた。

　記念講演では、環境省奄美沖縄自然環境事務所の宇賀神知則所長が「徳之島・天城町 世界自然遺産登録、そして未来へ」の題目で講演し、徳之島の持つ特性や特徴などを紹介した。

　サプライズで、歌舞伎役者の片岡愛之助さんから祝いの動画メッセージも届いた。片岡さんは祖父が徳之島出身で、徳之島観光大使にも同日、就任。片岡さんは「徳之島を題材にした演目を作り、ぜひ徳之島で上演したい。いつか家族で徳之島を訪れたい」と語った。

　その他、島内小中学生のダンスチーム「DANCE JETｓ」がダンスを披露し、同日夜に花火が平土野港で打ち上げれた。