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沖永良部島で北海道と農業テーマに交流 互いの学びや人材不足解消へ

北海道の農業について紹介する様子

北海道の農業について紹介する様子

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 「沖永良部島×北海道交流キックオフイベント」が4月6日、沖永良部島のコテージ「ログインタラソ」(和泊町和泊)で開催された。主催は、同島で人材派遣などを行う「えらぶ島づくり事業協同組合」と、フリーランス農家」として活動する小葉松真里さん。37人が参加し、北海道の農業を学んだ後、バーベキューを楽しんだ。

金城さん(左から2番目)のあいさつの様子

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 小葉松さんは北海道帯広市出身。5年前から「フリーランス農家」を名乗り、全国各地の農繁期に合わせて拠点を移し、現地の農業を発信しながら暮らしている。昨年4月に続き今回は2度目の来島となり、現地の農家で働きながら1カ月以上、滞在した。当日は、フリーランス農家の生き方やICTを生かした北海道の農業などを紹介した。

 北海道から参加した吉田劉雄さんは、北海道深川市を拠点に家族でキュウリ農家「深川 SYU RAMP」を運営している。倉庫を改装してランプ(スケートボード場)を設けたり、DJイベントを毎月開いたりするなど従業員が楽しめる工夫を紹介。同島でジャガイモ農家を営む穐田和磨さんは「北海道の農家がどうやって人を呼んでいるか興味があった。島でもできることはたくさんあるが、呼び込みに生かしているところはないので参考にしたい」と話す。

 同島での滞在を振り返り、吉田さんは「沖永良部島は、町として土壌診断で農家をサポートしているところや、農業アルバイトの方が将来のビジネスを意識しながら働いていることなど、農業に対する意識の高さに刺激を受けた」と話す。小葉松さんは「生産や流通が有利といえない離島で、品質向上や安定供給のために努力する人々の姿に感動した。北海道とつながれば互いの人材不足解消になり、季節に合わせて各地の農業に関わる新しい農業スタイルが生まれるのでは」と期待を込める。

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