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与論地主・琴平神社の鳥居を塗り替え 6日間で延べ150人参加

完成お披露目ツアーで美しくよみがえった鳥居を見上げる人々

完成お披露目ツアーで美しくよみがえった鳥居を見上げる人々

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 与論地主・琴平神社(与論町立長)の鳥居や境内の土俵の補修・塗り替えが、「与論にこにこ会」のメンバーを中心としたボランティアによって行われた。作業は準備片付けを含め、6月22日~27日の6日間にわたり、島内外の事業所や島民ボランティア150人が参加した。

足場を組み、さびを落とした後に塗り直しを行った

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 特別協賛で発起人の一人である松山塗装(出水市)社長の重藤和徳さんは2021年8月、初めて与論島に来島。「神社に観光に訪れた時、さびた鳥居を見て鳥居が泣いているように感じ、単純に塗りたいと思った。僕が必要だと勝手に思った」と振り返る。

 出村雅代さんを中心とした「与論にこにこ会」が重藤さんのアイデアを実現させたいと、島民に広くボランティアを呼びかけた。出村さんは「美しい与論島をさらにきれいにしようと2017(平成29)年11月、茶花海岸のミコノス通りのモニュメントを塗り直した。今回は「ピカピカプロジェクト」の第2弾として、神社の鳥居の塗り直しを提案した」と話す。

 「ぱっと見、腐食はそこまで進んでいないのではないかと思っていたが、作業を始めるとさびがすごく、穴が開いている個所も多かった。コロナ禍もあり、炎天下でもあり、なかなか大変だったが、多くの人たちの協力もあり作業を終えることができた」と重藤さん。

 塗装工程の最終日の27日にはお披露目会も実施。与論高校吹奏楽部による演奏や、塗り直した鳥居や土俵の案内ツアーが行われた。

 同神社権禰宜(ごんねぎ)の沖道成さんは「出村さんの声掛けやありがたい人たちの協力のおかげで、多くの人々がたくさん参加してくださり感謝の言葉しかない。全部で3つあるうちの1つの鳥居は、このままだと倒れそうなくらい腐食が広がっていたが、板金・補修までしていただいた。神社にこんなに心を寄せてくださる方が多いことを改めて感じ、うれしい。きれいになった鳥居を含め、今後も神社を守り、神社が多くの人の思い出や記憶に残る場所になるように務めたい」と話す。

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