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徳之島で日本復帰後の流行歌の祭典 島と本土のメロディーが競演

出演者全員で「花の徳之島」熱唱した

出演者全員で「花の徳之島」熱唱した

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 奄美群島が日本復帰を果たした1953(昭和28)年当時、日本本土で流行していた歌謡曲と奄美で歌われていた新民謡の祭典が12月3日、徳之島町文化会館(徳之島町亀津)で行われた。

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 歌を通じて奄美群島本土復帰の偉業を後世に語り継いでいく目的で開いた同祭典。主催した「ミュージックワイド」(徳之島町亀津)代表の指宿邦彦さんは「復帰80周年までの10年間、毎年開催していく。それが復帰を勝ち取った先人たちの偉業をたたえることになれば」と開催への思いを伝えた。

 会場には、当時を記憶する70~80代の人、昭和の名曲や奄美の新民謡を懐かしむ人など約200人が集い、思い出と共に口ずさんでいた。

 ステージは2部構成で、1部では徳之島を代表する歌手6人が「リンゴの唄」「東京ブギウギ」など当時の奄美群島の様子や本土での出来事などを映像と共にパフォーマンスを披露した。2部では、奄美新民謡をはじめ、徳之島の歌を作詞し続けている利元一朗(としげんいちろう)さんの楽曲を披露。新曲の「徳之島祭り音頭」では、会場と一緒にかけ声を合わせ、ラストは利さんの代表曲「花の徳之島」を会場全員で合唱した。

 会場を訪れた80代女性は「当時は小学生で、日本の国旗を掲げることができなかった。復帰後のいろいろな思い出がよみがえり、つらくもあったが懐かしい」と当時の思い出を語った。

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