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沖永良部島・国頭字に地産地消の完全予約レストラン 移住カップルが開く

(右から)後藤健太さん、大谷華南さん

(右から)後藤健太さん、大谷華南さん

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 民家を改装した完全予約制レストラン「private dining 陽-haru-」が9月15日、沖永良部島の和泊町国頭字にオープンした。1日3組限定で、オーナーカップルが釣った魚や育てた野菜、同字で仕入れた豆腐など地元の食材を使う。

お客にお店をはじめた経緯を説明する後藤さん

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 店主は、同島に移住して3年目の後藤健太さんと大谷華南さん。店を始めた理由について、後藤さんは「島でいろいろな人たちと出会う中で、自分も島に恩返ししたいと思うようになった」と振り返る。後藤さんは2012(平成24)年に地元・埼玉で多国籍料理店を経営した経験があり、島への恩返しの思いを抱える中、同島で引っ越し先の住居をリフォームする機会を得て、店を始めることを思い立ったという。

 店名の由来については、「海が鮮やかなのも、魚がたくさんいるのも、畑の作物が育つのも、太陽のお陰。そこから1字を取って名前にした。太陽の恵みを生かした島の食材を中心に料理を作っている」と話す。客とスタッフという垣根を越えて会話をしながら、ゆったりと過ごしたいという理由から、予約は1日3組限定。今後については、「自分たちで育てたり捕ったりした食材を料理に使っているが、島の農業や漁業を学びながら、より新鮮で安心できる食材と料理を届けたい」と意気込む。

 メニューは「地魚と島で採れた野菜をふんだんに使ったアクアパッツァ」「希少部位牛サガリを使った特製ローストビーフ」「地元のゆし豆腐を使ったサラダ」など全7品のコース(3500円)。ドリンク別。

 開業2日目に来店した田中美保子さんは「店には世界を旅した健ちゃんが選んだ土産が置かれ、異国の雰囲気が漂う。料理も、2人が育てた野菜を使っていて、優しい味でワインに合う。農業が楽しいという2人の気持ちがあふれている店」とほほ笑む。

 営業時間は18時30分~22時、最終入店は20時。不定休。

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