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沖永良部島の移住者が居酒屋店長に 「地元の人や外国人でにぎわう場にしたい」

サケアンドアスカのカウンターに立つ梁川さん

サケアンドアスカのカウンターに立つ梁川さん

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 沖永良部島・和泊町に居酒屋「サケアンドアスカ」がリニューアルオープンして2カ月がたった。店長の梁川(やながわ)拓也さんは「同じ島に住む地元の人や移住者、外国人たちが一緒ににぎわえる店にしたい」と、父親直伝の韓国料理などの料理を提供する。

(左から)店長の梁川さんとオーナーの浅野さん

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 島民の間で「サケアス」という呼び名で親しまれている同店は、東京出身で母親が島出身者の浅野アスカさんが「島との縁をつなぎたい」という思いから2年前に開店。今年5月に新店長を探していたころ、島内に移住して働いていた梁川さんに出会い、同店の運営を委託した。「拓也にはやりたいことがたくさんある。彼を応援したいという思いもある」と話す。

 梁川さんのお薦めはサムギョプサル(1,500円)やアッパの蒸し豚(550円)などの韓国料理。これは、梁川さんの父親が家庭で振る舞ってくれた思い出のメニューだという。そのほか、「かむと肉汁があふれるギョーザが自慢。ぜひ食べてほしい」と水ギョーザ(550円)を推す。

 同店には島に住むベトナム人も訪れる。梁川さんが以前働いていた職場には、ベトナム人の同僚たちがいたが、彼らは日本人の常連客が集まる居酒屋は入りづらそうだと感じていたという。「島で育った人も、移住者も、働きに来ているベトナム人も、立場の異なる人たちが一緒に乾杯できる、にぎやかで温かい店にしていきたい」と梁川さんは話す。

 「昨年4月に移住して、島にルーツがないにもかかわらず、たくさんの島の人たちに応援してもらってここまで来れた。この店を切り盛りすることが、少しでも自分がここに住む意義につながればうれしい」と思いを語る。

 営業時間は11時30分~14時30分、18時~24時(時短要請期間は17時~20時)。

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