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与論町で初の「与論こども祭り」 チャレンジする子どもを応援

「よろんドレミ」による合唱

「よろんドレミ」による合唱

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 子どもたちにチャレンジと表現の場を作ることが趣旨のイベント「第1回与論こども祭り」が4月6日、多目的屋内運動場(与論町茶花)で行われた。主催は町民有志団体「smile(スマイル)ポノ」。

ステージを終えて、笑顔の子ども

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 前日からの悪天候で直前に会場を変更したにもかかわらず、600人以上の町民が集まり、ステージ発表や飲食の出店、物販やワークショップを楽しむ子どたちの笑い声が会場に響いた。

 高校生が司会を務めたステージ発表では、与論高校吹奏楽部、ヒップホップダンス、合唱、バンド、カラオケ、ファッションショー、エイサーなど、いずれの団体も子どもが主体で演目を披露したほか、子どもたちが作ったカレーライスの販売、ねんどアートワークショップもあった。部活動の遠征費のためにバザーを行う高校生の姿もあった。

 事故による大やけどから生還した過去を持つ、自称「世界一幸せな歌う講演家」古市佳央さんの講演やライブも行われ、古市さんの歌に合わせて、照れながらも手をつなぐ観客らの姿も見られた。

 与論のエイサー団体舞弦鼓の子どもたちは、演舞の前にコントを演じるという自由な発想で表現した。演舞を終えた子どもたちは「コントを入れたが、広くて声が響かなかったのが反省点」「三線に負けないように、もっと大きな声を出さなければ」「大人がいなかったから、広々と舞台を使えて思い切り踊れた」などと話していた。

 企画した同団体代表の遠山えみこさんは「『表現』『チャレンジ』など、子どもたち自身ができることを行い、それを周りの大人が見守るというイベントを作りたかった。元々は古市佳央さんが来島したので、その言葉を伝えたいという考えだった」と話す。「企画して、子どもたちから『歌わせてほしい』『ダンスをさせてほしい』と声をかけられ、それだけで感動した。子ども大人も参加者が増えて、予想外に大きな祭りになった」と振り返る。

 古市さんは「いろいろなパフォーマンスがあって与論の子どたちの元気を感じた、親子での参加も多く、とてもアットホームな印象を受けた。与論の人の人柄は良いけど、ちょっとシャイな面を感じたので、もっと開放していいのでは。そうすることで悩みを打ち明けられたりする関係性を作れる」と話す。

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