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沖永良部島で「おもてなし研修会」 車いす目線の島の魅力語り合う

沖永良部島で感じた心のバリアフリーについて紹介する三代さん

沖永良部島で感じた心のバリアフリーについて紹介する三代さん

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 沖縄県在住の車いすトラベラー、三代達也さんが11月7日、「車いす目線から見る島の魅力」をテーマに沖永良部島の和泊町役場(和泊町和泊)で講演を行った。大島支庁「奄美群島心のおもてなし推進事業」の一環で、主催はNPO法人「eワーカーズ鹿児島」。

講演する三代さん

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 三代さんは車いすユーザーとなった経緯やバリアフリーが施されたホテルの事例、多様な人々が互いに理解を深め支え合うことを指す「心のバリアフリー」について説明した。当日は、観光事業者や福祉関係者を中心に14人が参加。トークセッションでは質問が飛び交った。

 三代さんは「車いすユーザーだと初めて来る場所が怖い。利用できるホテルを調べるだけでも大変だが、障がい者のリピート率は2.8倍といわれる。例え車いすで入れなくとも、施設の対応次第ではファンになり、誰かに紹介したくなる」と心のバリアフリーの重要性を伝えた。

 eワーカーズ鹿児島代表理事の紙屋さんは「昨年行った沖永良部島の講演は2人名の参加だったが、今回はたくさん参加していただいた。福祉関係者はボランティア的な考え方が強いが、観光事業者は利益が大事。互いがいい形でつなげられるかが私たちの役目」と話す。

 三代さんは「心のバリアフリーは設備のバリアフリーを超える。沖永良部島なら、それができるはず。SNSでの情報発信に親しむ若い世代をどのように巻き込むかが課題」と呼びかけた。

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