与論高校(与論町茶花)吹奏楽部が7月16日、第68回鹿児島県吹奏楽コンクール高校B部門で金賞を受賞し、8月に開催される南九州大会への出場が決まった。
高校B部門は20人以内で編成された団体が対象で、当日は19校が出場。「鹿児島県で最も沖縄に近い与論島だからこそ良さを引き出せる」と、演奏曲に「とぅばらーま~八重山民謡による幻想曲」を選び受賞につなげた。同校吹奏楽部の金賞と県代表は2015年以来、8年ぶりとなる。
同校は昨年の同コンクールには出場しておらず、今回演奏した12人のうち5人は大会未経験者だった。顧問の堀之内拓郎教諭は「生徒たちが集中できる環境を保護者の皆さんと一緒に準備できた。彼らと、ここまで音楽を深める時間を過ごせてとても幸せ。『今年、世界一『とぅばらーま』を練習した学校になろう』と練習してきたこの曲を、熊本でも響かせたい」と感謝と意気込みを話す。
バリトンサクソフォンを担当する部長の竹内詩帆さん(3年)は「賞について考えるのではなく,私たちらしい演奏をしようと望んだが、自分たちで磨いた音が結果につながり、とてもうれしい。上位の大会は初めてだが、私たちの一番良い演奏ができたら」と思いを語る。
第19回南九州小編成吹奏楽コンテスト熊本大会は8月11日、熊本県玉名市民会館大ホールで開催される。