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「徳之島から世界へチャレンジ」 元観光庁長官の溝畑宏さんが観光語る

溝畑宏さん(前列中央)を囲んで記念写真に収まる大久保町長(前列左から3人目)と住民(伊仙町ほーらい館)

溝畑宏さん(前列中央)を囲んで記念写真に収まる大久保町長(前列左から3人目)と住民(伊仙町ほーらい館)

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 「夢塾 世界に誇れる伊仙町へ 徳之島から世界へチャレンジ」と題した公益財団法人大阪観光局理事長の溝畑宏さんによる講演会が7月22日、「徳之島交流ひろばほーらい館」(伊仙町伊仙)で開催された。

夢塾での一コマ

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 定員40人の会場は立ち見が出るほどの盛況で、終了予定時刻を1時間近く過ぎても質疑応答が続くなど、徳之島の熱気が伝わる講演会となった。

 きっかけは、伊仙町出身で徳之島の農産物を利用し化粧品製造を手がける「百のMEGUMI」(伊仙町大字犬田布)社長の仲百恵さんが溝畑さんを招聘(しょうへい)したことで、伊仙町役場きゅらまち観光課主催で講演会が実現した。

 講演では、溝畑さんが幼少期の体験や両親から受けた影響などを話し、総務省時代や大分県企画文化部長時代に、どのような職場や仕事内容でも丹精込めてその道を極めること、そして周囲の人たちへの心配りを忘れないことの大切さを熱く語った。特に温泉、魚介類、かんきつ類など豊富な自然資源に囲まれつつ保守的な側面も強かった大分県で、海外に出向き実際に見て感動したサッカーワールドカップの招致や空港の国際化など、夢を実現するために精力的に周囲へ働きかけて共感の輪を広げていったプロセスなどを語り、熱心にメモを取る聴衆も見られた。

 溝畑さんは「世界で自分たちが突き抜けて目指すべきポジションをイメージすればいい。健康長寿、子宝、闘牛文化は他の地域が一朝一夕で手に入れられるものではなく、徳之島の人たちの地元愛の強さも突き抜けるための強み」と語った。

 溝畑さんからコメントを求められた伊仙町役場職員で元力士の中和昭さんは「徳之島の新たな魅力の一つとして、『Bull Sumo(ブルスモウ)』と訳される闘牛に並んで相撲の魅力も引き出したい」と話していた。

 「夢塾」シリーズは今後も継続的に開いていく予定。

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