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与論島の地域おこし協力隊4職種同時募集 第3弾は、「島づくり広報」

提供:与論町 制作:奄美群島南三島経済新聞

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ケアマネジャーと理学・作業療法士を南の島で募集!
与論島で介護の分野からまちづくりに関わりませんか?
与論島で地域おこし協力隊募集!介護・広報・人材育成

視界いっぱいに広がる碧い海。
ざざぁと揺れる緑色のサトウキビ畑。
今にも降り注いできそうな満天の星空。

そんな自然溢れる与論島(鹿児島県与論町)がこのたび、地域おこし協力隊を4職種同時に募集する。分野は、新しい事業に挑戦する人を支援する「人材育成」、与論の高齢者ならではの暮らしを支えるケアマネージャーや訪問リハビリスタッフなどの「介護」、HPなどの情報ツールを使って地域の情報共有を図る「広報」だ。奄美群島南三島経済新聞では、その具体的な業務や取り組むべき課題、仕事の魅力を取材した。

第三弾は、島全体に情報を伝える「広報」の現場から。

行政は日頃から、町民に対してさまざまな情報を発信する。伝統行事やイベント、命を守る防災、買い物に活かせる商品券、最近は新型コロナウイルス関連ものも多い。しかし、行政内でも課は別れており、そのすべてを把握している人はごく一部だ。

それに昨今は、情報技術の進化に伴って情報ツールは多岐に渡っており、防災無線、広報誌などの紙媒体、そしてインターネットなどの中から適したものを選ぶ必要に迫られている。

そこで与論町は、2022年に策定した10カ年計画の重点プロジェクトとして「情報共有」を追加した。ホームページのリニューアルを控える今、町民が各々の取り組みや課題を知って一体として地域づくりを行うため、島の情報共有を担う「島づくり広報」を募集している。

島外ではなく島内への発信が与論の課題

与論島の人口は5000人前後、年代も職業も、そして「情報の受け取り方」もさまざまだ。新聞を読むか読まないか、携帯電話はスマートフォンなのかフィーチャーフォンなのか。

そんな多様化する町民に対し、防災情報や、最近は新型コロナウイルスに関する情報など、届けるべき情報は多い。その中で与論町が抱える課題について総務企画課の西さんは話す。

「正直なところ、与論町はホームページをうまく活用できていると言えません。職員に対して取り組みや課題などを発信してほしいと促しても、それぞれの業務で手一杯。そこで地域おこし協力隊として、情報発信の専門知識を持つ人に運用をお願いしたいと思っています」

総務企画課の西さん

与論島といえば、南の楽園のようなイメージを浮かべる人も多く、情報発信に成功しているという見方もできる。むしろ1970年代に「ヨロンブーム」を巻き起こしており、奄美群島の中で情報発信においていち早く成功した地域モデルだと言えるだろう。当時に比べればその成りを潜めても、今も知名度は高い。しかしそれはあくまで外向きの、「観光」の話だ。

今回募集する地域おこし協力隊が取り組む課題は、内向きの、「地域の情報共有」。

それは決して、広報誌やホームページで行政の情報を一方通行的に発信することではない。もっと言えば、与論町の地域づくりに直結する、町民同士をつなぐ仕事だと言えるだろう。

毎年8月に行われるヨロンサンゴ祭では、町民が集まり賑わいを見せる。

与論町が10カ年計画に掲げる「情報共有」

2022年4月に与論町が策定した、今後10年間の方向性を決める「第六次与論町総合振興計画」。この中に「重点プロジェクト」と位置付けられた7つの課題があり、内1つは今回はじめて追加されたもの。それは「人々をつなぐ情報共有プロジェクト」。

『お互いが情報を共有することで、課題の解決に役立てるだけでなく、地域資源の再発見、魅力発信による地域活性化の機会を創出し、将来にわたり豊かな島づくりの基盤としての情報共有の環境体制の構築に取り組みます。』と書かれてある。

つまり、地域が一体となって課題に取り組み、価値を生むためには、町民のお互いがお互いを知るための情報共有は不可欠だ。その中で情報社会でホームページの活用は重要である。

与論町が情報を共有してこなかった、という訳では決してなく、これまでも広報誌や週報などで情報を届けてきた。しかし、情報技術の進化のスピードは凄まじいほど日進月歩で、情報ツールの多様化、とくにデジタル化に伴う手段のアップデートができているとは言えない。

現在の与論町公式ホームページ

そこで現在、与論町はホームページのリニューアルに着手。今年度中に完了する見込みだ。

見やすさや表示速度などの最新のウェブアクセシビリティを備えたものが出来上がる予定だが、どれほどサイトの利便性がよくなったところで情報が更新されなければまさに宝の持ち腐れ。前述した「町民の情報共有」以外にも、その必要性について西さんは力強く訴える。

「町民が活用できる制度はたくさんあるのに、情報が届いていないことが多すぎるんです。たとえば、子育てや介護、空き家に関する情報だったり、お得な商品券だってそう。でもそれは、そもそもこちら側でお知らせする手段などが定まっていないという問題もあります」

計画はホームページのリニューアルだけじゃない、と総務企画課の山さんは付け加える。

「年齢や興味のある分野を選べば、それに応じた情報が届く町公式のアプリも計画しています。ただ、もちろん町民の中にはスマホを持っていない人もいるので、『デジタルツールさえやっておけば大丈夫』ということはまったくありません。『全員に届けないといけない』と考え、情報共有の仕組み化について積極的に町へ提案してくれる人が望まれています」

広報は、行政内の取り組みや抱える課題を拾い上げて共有する動きが求められる。

島づくり広報のキャリアプランとスキル

ホームページの運営というと、デスクワークを想像する人もいるかもしれない。しかし実際は、むしろ逆で、「島づくり広報」という名前の通り、島中を駆け回ることになるだろう。

行政各課の取り組みや伝統行事、町と連携する団体の活動、ときには民間事業者の取り組みについて取り上げることもあるかもしれない。そう考えれば島中にネタが散らばっており、常に嗅覚を利かせて潜在的な情報を掘り起こすためいろんな人と関係を築くことも必要だ。

3年間の業務のイメージについて、西さんが話してくれた。

「1年目では、ホームページで情報を掲載するワークフローや体制を考えてもらうと同時に、情報を集められるように各課との関係づくりを中心に励むことになると思います。また、既存の広報誌と載せる情報が重なることがあるので、そちらの業務にも関わってもらうことになるでしょう。2年目以降は引き続き、ホームページ運営に取り組んでもらいます」

3年目は通常、地域おこし協力隊にとって任期後のキャリアプランに向けた準備期間でもある。今回の職種についてもそれは共通するが、情報共有は前述の通り、与論町の今後10年の重要プロジェクトだ。何をするにしろ、大きな方向性が合致する以上は連携がしやすい。

デスクを置くことになる総務企画課

ここで突然話題は変わるが、実は筆者自身、10年以上に渡ってウェブの情報発信に携わってきた。普段は与論島の隣にある沖永良部島に住んでいるが、もし今回の募集が移住前で、国内のどこか都市部に住んでいて、かつ知っていれば、迷わず応募をしていたことだろう。

取材中にそんな話で盛り上がり、この仕事に求められるスキルと魅力などを伝えるにあたって、応募者イメージ代表として「いっそのこと主観でおすすめ文を書けばよいのでは」となった。そこでいっとき、取材者としての立場を忘れて自由に語らせてもらいたいと思う。

あくまで主観、かつ必須のスキルという訳ではないので、参考程度に読んでほしい。

年に三度、満月の夜に行われる十五夜踊り。

この職種に求められるものは、おもに4つ。「聞き上手なコミュニケーション力」「ムダに行動範囲の広いフットワーク」「必要最低限のITリテラシー」「執筆力」だと考えている。

コミュニケーション力は、誰とでも楽しくお喋りできるスキルではない(むしろ個人的にはそれは苦手だ)。聞き上手と言い換えてもよいが、相手の話を噛み砕き、整理して、打ち返す。そして相手が「もっと話したい」と思わせる能力であり、情報を引き出す力と言える。

次にフットワーク。ポイントは「ムダに行動範囲が広いこと」。一見ムダに思われる動きで、思いがけないネタを仕入れられる(なので本当はムダじゃない)。時間が空けばチャンスだと捉え、役場内の課を巡ったり、島中をなんとなしにふらふら出歩いて、ネタを探す。

書きながら思ったが、なんて楽しそうな仕事なんだ。

そして必要最低限のITリテラシー。取材力も執筆力も一流だがパソコンもスマートフォンも扱えないという、タイムスリップした昭和の文豪が来ても令和の与論町では活躍しづらい。普段からSNSで情報発信に慣れている程度には、ITリテラシーくらいは備えていてほしい。広報ツールはホームページがすべてではないが、今後の与論にとって必要不可欠なものだ。

最後に、執筆力。昨今は動画の発信も多いが、すべての町民に伝える以上、文章は誰にとっても抵抗が少ない情報の伝達手段だ。ただこれは前の3つに比べれば練習でどうにかなる。

この仕事の魅力は、「町の情報発信(共有)に関わること」。町民で5000人前後、ふだんは島外にいる親戚やリピーターなど関係人口も含めると数倍。情報面から地域をつくるノウハウは、島や奄美群島だけでなく、将来的には全国というスケールでも応用できるはずだ。

あとはやはり、取材を通して顔が広くなり、3年間やり遂げたあとは島中にあらゆる立場を越えてたくさんの知人友人ができていること。地域においてはそれだけで強み。もし島暮らしを考えているライターや編集者がいれば、今が最高のタイミングだよと伝えておきたい。

私からのスキルと魅力は、以上となります。

情報を必要とする島民に分かりやすく確実に

最後に西さんから、応募を考える人へメッセージを送ってくれた。

「役場から島民に向けて発信するべき情報は多岐にわたります。それがどのような内容でも、広報業務において重要なのは『島民に寄り添った情報であること』『必要とする人に分かりやすく確実に伝えること』です。まずは、島民とのコミュニケーションを通じて地域の暮らしを知ることからはじめましょう!」

詳しくは、与論島地域おこし協力隊ポータルサイト「ヨロンとはたらく仲間たち」をご参照ください。

問い合わせ内容

ヨロンとはたらく仲間たち

また全職種の募集要項及び応募方法は、与論町ホームページのこちらのページをご参照ください。

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