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沖永良部島で島民らが遺跡巡り 水源を歩き先人に感謝を思う

鍾乳洞に入る参加者ら

鍾乳洞に入る参加者ら

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 沖永良部島の知名町上平川字で7月7日、花城洞窟(はなぐすく)と呼ばれる遺跡を巡るエコツアーが行われた。

鍾乳洞内部から外を望む

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 当日は、奄美群島広域事務組合が2014(平成26)年から2023年にかけて実施した、奄美群島のエコツアーガイド人材を育成する事業「エコツアーガイド初期段階育成研修」修了生を中心に島民ら19人が参加。同字に住む東里美(あずま・さとみ)さんがガイドを務めた。

 東さんは同字出身。同遺跡の存在を子どもの頃は知らなかったが、約25年前に「えらぶ郷土研究会」の活動を通して知り、その後、タケノコ採りで山に入った際に今回の遺跡を見つけたという。東さんは「皆さんの反応を見て自分が見つけた当時の感動を思い出した。花城は今でも水源に使われる神高いところ。島に残されたわずかな文化遺産なので、ここに暮らしていた先人に感謝して謙虚な気持ちで入ってほしい」と呼びかけた。

 主催した町田実彰さんは研修の際に洞窟の存在を知り、東さんに案内してもらう中で修了生での共有を考えたという。町田さんは「参加者が興奮気味に歩いていたことがうれしい。ドリーネ(石灰岩の土地に見られるすり鉢状のくぼ地)を下ると鍾乳洞があり、そこで採水するところが沖永良部島らしく、昔から今の暮らしに通じるものがある。島の内外の人が『島を遊ぶ』場所をもっと増やしたい」と意気込む。

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