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沖永良部島の和泊町町誌「和泊町の歩み」刊行 郷土学習に生かす

町誌を手にする関係者ら(前列左から、前登志朗町長、先田光演町誌編さん室室長、竹下安秀教育長、後列左から、永井徹教育委員会事務局長、川畑裕一副町長、編さん室スタッフの甲恵子さん、市來美穂さん)

町誌を手にする関係者ら(前列左から、前登志朗町長、先田光演町誌編さん室室長、竹下安秀教育長、後列左から、永井徹教育委員会事務局長、川畑裕一副町長、編さん室スタッフの甲恵子さん、市來美穂さん)

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 和泊町の町誌「和泊町の歩み」が6月6日、刊行された。前回の1984(昭和59)年・1985(昭和60)年の刊行から約40年ぶり。2021年に町制施行80周年記念事業として始まり、編さん事務局の開設から3年間の月日を経て刊行となった。

和泊町町誌「和泊町の歩み」

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 内容は、自然編、考古学編、中世編、近世編、町制施行後の和泊町編などで構成。前回刊行後の研究成果を反映した。写真も豊富に取り入れ、特に自然編は全編カラーページとした。今後は町誌の執筆を担当した島内外の専門家らを起用して、地元の小中学校で郷土学習講話を行う予定。

 前登志朗(すすめとしろう)和泊町町長は「執筆していただいた先生方に直接中学生に語っていただくことで、『和泊町の歩み』でつながった宝を次世代に引き継いでいきたい」と期待を込める。竹下安秀和泊町教育委員会教育長は「小中学生から大人までが読みやすい町誌を目指して取り組んできたが、まさにその通りの町誌が完成した。小学生は社会科、中学生は歴史の学習に取り組むときに活用してほしい」と話す。

 同町国頭字在住の林シズヱさんは「刊行は素晴らしい。私は90代の年寄りだが、昔の人の暮らしについて知ったときは、今とは天地の差だと思った。先人たちの苦労が分かる。これからもっと読んで書かれている内容の意味を知っていきたい」と話す。

 仕様はB5版で、971ページ。定価4,500円。6月20日までは特別割引期間として4,000円で販売する。同町のふるさと納税返礼品にも加える予定だという。

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