沖永良部島の屋子母(やこも)ビーチ(知名町)で4月11日、琉球・奄美群島で主に行われる伝統行事「浜下り(はまおり)」が行われた。
旧暦の3月3日の大潮の日に行われる年中行事、で乳幼児の健やかな成長を願う。沖永良部島ではしばらく途絶えていたが、2019(平成31)年、おきのえらぶ島観光協会が「海開き」で行う海の安全祈願祭(海開き)と合わせて再開し、今年で4年目を迎えた。
同協会の西事務局長は「かわいい魚型の巾着を進呈し、赤ちゃんにこの巾着を背負ってもらい浜下りの儀式に臨んでいる。魚型巾着には、赤ちゃんが一生食べものに困ることなく健やかに成?するよう願いを込めて観光協会でデザインし、島のお母さんたちの手作りによるもの。家族のつながりを感じながら新しい命の誕生を島中で祝うこの風習を、沖永良部島の美しい海と共に、これからもずっと次世代につないでいきたい」と話す。
会場には同協会の公式キャラクター「島らっきょくん」も登場し、家族と一緒に記念撮影などに応じた。そのシュールないでたちに、子どもたちも目を丸くしていた。
当日は約50組の家族が参加し、最後に集合写真を撮り、子どもたちの成長と今年1年の海の安全を願った。