銀河・星雲撮影ツアーが12月、与論町内で始まった。
ツアーの内容は、通常の星空観測ツアー同様に天体望遠鏡で天体を眺めたり、ベッドに横になって星空を眺めたりすることに加え、自動追尾カメラを駆使して星雲や銀河を実際に撮影することができる。
ツアーを催行するのは星のソムリエ(星空案内人)であるビーチボーイクラブの本園秀幸さん。与論町では近年、星空案内人資格認定制度運営機構が運営し、同町では和歌山大学が認定講座を開く同資格を活用し、星空ツーリズムを推進している。
本園さんは「子どもの頃から眺めている海も星空も、自分にとっては普通であり、きれいとは今も思えていない。お客さんに見せるとみんな感動するが、共感することはできなかった。天体望遠鏡を通して眺めてもあまりきれいには思えず、色もなかった。そんな時にある本に出合い、天体の撮影方法を学んだ。見えないものを見たいという思いから天体観測が好きになり、お客さんにも見せたいという思いが、このツアーを始めるきっかけとなった」と話す。
参加者の一人は「天体望遠鏡で星を見ることは初めて。これまで天体は、テレビや本で見るもの、物語の中で見るものだった。今、肉眼で見えている中にアンドロメダやオリオン大星雲はあって、お話の中だけの話でない。天体望遠鏡で見ると、肉眼で見るのとは全然違っていた」と話していた。
同ツアーは、与論町観光協会の陸域体験予約サイトから申し込めば、3月中旬までモニター価格の1,000円で体験できる(予算がなくなり次第終了)。催行人数は1~12人。