「与論町海洋教育魅力化シンポジウム」が6月21日、与論町役場庁舎内多目的ホールで行われた。
2019年度以降、与論町内の全ての小中高校で行われている海洋教育の取り組みを、地域へ周知・浸透させることを目的に与論町海洋教育推進協議会が主催した。
当日は、与論町の住民や関係者など49人が参加。同協議会事務局長の兒玉拓世さんから与論町の海洋教育について紹介があった後、リクルートEd-tech所長の山下真司さんが「これからの生きる子どもたちに何が求められるのか?」をテーマに講演。続いて、鹿児島県立与論高校の甲斐修校長が「与論高校の挑戦-受験学力を超える『島を育てる学力』を育成する-」を演題に同校での取り組みを紹介した。
最後の質疑応答では、「与論町で今、やらなければいけないことは?」という問いに対し、登壇者の2人に加え、町岡光弘教育長、同協議会の池田剛会長が、それぞれの見解や思いを述べた。
池田会長は「今やっている取り組みをいろいろな人に知ってもらえて良かった。今後、協議会として、学校と地域をつなぎつつ、互いに学びあうスパイラルがより加速されることで持続可能な地域づくり、未来づくりにつなげていけたら」と話す。
山下さんは「子どもたちを主語にして島民が一体となった、学校と地域一体型の『学びづくり』を島に期待する。未来社会を担う子どもたちにワクワク感や憧れを伝えることができるのは、本気の大人の姿しかない。チーム与論として、当事者意識を大切に、今後も子どもたちに向き合ってほしい」と期待を寄せる。