沖永良部島の漁師らを中心とした異業種交流会「みへでぃろ市」が4月23日、金沢電機の向かいにある空き地(和泊町和泊)で行われた。マグロやソデイカなど地場産水産物の直売所のほか、演芸やワークショップ、フリーマーケットなどを開催。当日は快晴の下、約300人が集まった。
赤土やビーツなど同島の自然素材でクレヨンなどを生産販売する一般社団法人「しまやどり」は、墨汁にイカスミを使った書き初め体験会を実施。同団体職員の大谷華南さんは「いつも漁師さんからイカスミをもらっているので、その恩返しができればと思った。SNSや張り紙を見て来た人も多く、うれしい」と話す。
アルコールインクアート体験会を実施した漫画家の葛屋カツキさんは、昨年10月から数えて3度目の来島。「沖永良部島では美しい海や草木が身近にあるからか、皆さん色彩感覚が豊かで感激した。たくさんの美術の才能があるので、絵を描くことが楽しいと感じるきっかけになればうれしい。島の方々と一緒に参加できて光栄」とほほ笑む。
同イベントは同所で2009(平成21)年から毎月第4日曜に行っている。「みへでぃろ」は同島の方言で「感謝」の意味。運営者の関根博和さんは「盛大に開催でき、参加者に感謝している。みへでぃろ市は島民に島の良いものを知ってもらい島が活性化するのが目的。出店や出演を通して、私たちと一緒に沖永良部島を盛り上げてほしい」と呼びかける。
出店や出演の問い合わせは島人ぷらざ(TEL 070-2233-3735)まで。