与論島で4月17日、島の暮らしの今昔を伝えるポストカードの配布が始まった。
ポストカードは「自然と暮らしを考えるゆんぬ古写真調査」プロジェクトが2022年度に収集した古写真を使う。全5種類の古写真を使い、現在の写真と古写真を裏表に印刷し、今と昔を見比べられるようにした。表面は現在の写真か古写真かのいずれかで、計10種類のポストカードがある。
同プロジェクトは与論に関わる研究組織や自治体・NPO・地域住民などが連携し、自然ととも生きてきた知恵や暮らし、その移り変わりに関する、地域の歴史文化資料の収集と記録に取り組むことを目指している。参加組織は与論町教育委員会、与論民俗村、NPO法人「海の再生ネットワークよろん」、琉球大学人文社会学部 高橋そよ研究室、人間文化研究機構国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター、総合球環境学研究所 LINKAGE(リンケージ)プロジェクト。
同プロジェクト事務局の池田香菜さんは「昨年、写真展を2回開いた時に『この写真が欲しい』という方が多かった。この古写真を集める活動は、誰でも使える資料にしたいという考えで始めていたので、誰もが手に取れるようにポストカードを作った。与論にゆかりのある人や当時を知る人は懐かしみ、知らなかった人はポストカードを通じて、与論島のことを新たに知るきっかけになれば」と話す。
サザンクロスセンター、MEEDAFU’s YUI、与論民俗村 、与論町立図書館で配布する。
※初掲時、参加組織に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。