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沖永良部島で「手づくりバイオガス装置実証事業」 ごみ捨て場を集い場に

石田秀輝さん・亜子さん夫婦(両端)、知名町役場職員の乾さん(左から2番目)、末川さん(左から3番目)

石田秀輝さん・亜子さん夫婦(両端)、知名町役場職員の乾さん(左から2番目)、末川さん(左から3番目)

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 沖永良部島の小規模多機能介護施設「ホームかがやき」(知名町余多)で11月30日、「手づくりバイオガス装置実証事業」の説明会が行われた。同施設職員と知名町役場職員ら16人が集まり、デモンストレーションを交えた説明を受けて同装置の仕組みについて理解を深めた。

バイオガス装置を囲む参加者ら

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 同装置は生ごみを発酵させることで、野菜を育てる肥料と電気を作るエネルギーに変える。同事業は「心豊かな島つくり」をテーマとした私塾「酔庵塾」塾長の石田秀輝さんが脱炭素推進の観点から、同施設と知名町と連携して取り組む。同町は同島内の和泊町とともに、2050年までに二酸化炭素の実質排出量ゼロに取り組むゼロカーボンシティ宣言を表明している。

 同施設は生ごみ投入量などサンプルデータの計測や、畑の提供など肥料の利用ができる環境・体制を整え協力した。説明会ではタマネギの皮や食べ残しなど合計500グラムの生ごみを投入。数週間後にできたエネルギーを検証するという。

 同施設代表の末川大喜さんは「介護施設の利用者や職員が、このような町の取り組みに一緒に関わることに意義がある」と話す。

 酔庵塾の石田さんは「子どもたちが大人になった時に島の素晴らしさを自覚し、笑顔があふれる島でありたい。ごみ捨て場に装置を設置することで、ただごみを捨てる場所ではなく、できたエネルギーからみんなでお茶を沸かして楽しく集まる場所に変われば」と期待を込める。

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