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沖永良部島脱炭素先行26地域に選出 酔庵塾で島の未来語る

エラブココに集まる発表者と参加者

エラブココに集まる発表者と参加者

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 沖永良部島のエラブココで5月20日、「沖永良部島で作り上げたいゼロ・カーボンシティの未来」をテーマに環境省九州地方環境事務所所長の岡本光之さんを迎え「酔庵塾」が開催された。一般社団法人「サステナブル経営推進機構」との共催。

オンライン配信の様子

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 酔庵塾は月に1度、「心豊かな島つくり」をテーマに開いている私塾。今回は環境省の脱炭素先行地域26地区に全国に先駆けて沖永良部島が選出されたことをきっかけに特別開催した。当日はオンラインでも配信し、知名町商工会と和泊町役場結ホールにサテライト会場を設けた。

 最初に知名町地球温暖化対策専門職(同法人から出向)の乾大樹(だいき)さんが「One Erabu One Future!環境省の脱炭素先行地域に選出されて」と題し、沖永良部島として取り組む具体的な事例を発表。次に酔庵塾塾長で同法人の石田秀輝理事長が「沖永良部島の未来をつくるということ」と題して登壇。「カーボンニュートラルはテクノロジーではなしえることができない。住民のライフスタイルを見直すことをすることで初めて実現できる。沖永良部島の未来をつくるとことは日本の未来をつくること」と話した。

 後半は岡本さんが「地域脱炭素に向けた取り組みについて」と題し、「地域ごとに脱炭素に取り組むことで日本全国で脱炭素のドミノを起こしたい。そのための先行地域の選出」と話した。最後に同法人の壁谷武久専務理事が「サステナブルアイランドえらぶに集え」と題し、専門家として「バックキャスティングを用いてLCA(ライフサイクルアセスメント)で二酸化炭素排出量を見える化しハンズオン手法で伴走し島の経済発展につなげたい」と話した。

 当日はオンラインで90人を超える参加者があり、両町のサテライト会場と合わせて100人を超えた。参加者は「脱炭素について知識が深まった。2つの町が脱炭素をきっかけに共に歩んでいくことにワクワクする」と話した。

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