与論町立与論中学校(与論町朝戸)で11月6日、「第75回文化祭」が行われた。生徒らは学年ごとのテーマに基づき、学習の成果や演劇を発表。今年は沖縄本土復帰50周年として、3年生は「かがり火」のタイトルで沖縄との絆を演劇で表現した。教員や保護者ら約170人が出席、子どもたちの成長を見守った。
与論島と沖縄は戦後北緯27度線に国境が引かれ、本土復帰に向けて海上集会が行われた歴史があり、その軌跡を時間旅行などの設定を加えて演劇で表現。1年生は海洋教育の成果を演劇形式でプレゼンテーションし、2年生は伝統芸能である三線やエイサー、ゆんぬ太鼓を披露した。
昨年まではコロナ禍で見学できる保護者も生徒1人につき1人、平日開催としていたが、今年は制限も緩和され、3年ぶりの盛況となった。
見学した与論町教育委員会事務局職員の小倉有希子さんは「準備期間が少ない中、これだけのものを作り上げ、演劇や演奏も練習の成果を発揮していて見事。沖縄との歴史も、演じる形で記憶として刻んでくれて感慨深く、頼もしく感じた」とほほ笑む。