沖永良部島の弁当販売店「BENTO STAND」(和泊町和泊)が6月15日、3周年を記念したTシャツを発売した。
「ベンスタ」の愛称で呼ばれ、SNSでの情報発信も活発で若い世代から支持される同店。店主の市部真吾さんは「毎年初心に立ち戻るために記念Tシャツを作っている。今回は弁当を入れる袋と同じ黄色にした。今後も島のために頑張りたい」と意気込む。
同店は2019年3月に開業し、現在ではワゴン車などを利用して和泊店(和泊)、YAMA STA店(手々知名)、TAMA STA店(玉城)、SUMI STA店(住吉)、知名くるま店(知名)、クオーレSTAND(知名)、MINE STA店(永嶺)の島内7か所で販売する。
インスタグラムで各販売所の様子を発信しているため、目的の弁当を買い求めて探す利用客も多いという。利用客の一人、西由希子さんは「ロコモコ丼を探して3軒はしごする日もある。目当ての弁当に出会えるかどうかでその日の運命が決まる」と話す。
市部さんは「移住した9年前はごみのポイ捨ての多さに驚かされた。袋の色が黄色なのは、あえて目立たせることでポイ捨てを少しでも減らしたいという思いから。今回のTシャツの色にも、その初心を込めた」と話す。Tシャツを購入した和泊在住の食場華蓮さんは「1周年と2周年のTシャツを持っているので、3周年のTシャツもそろえたくて買いに来た」と話す。
販売スタッフは子育て中の母親を中心に雇用している。スタッフの子どもが利用客を笑顔で迎えることもあるという。「お母さんたちの収入が増えるとバランスよく衣食住に使ってくれる。島の経済が回るきっかけになれば」と市部さんはほほ笑む。
Tシャツはサンプランニング(手々知名)で扱う。S・M・L・XL=3,150円、子ども用=2,500円。