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トライアスロン徳之島 650人が灼熱島駆ける、キッズ版参加者も過去最多

第4種目目の「ドンチャンパーティー」

第4種目目の「ドンチャンパーティー」

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 徳之島が6月28日・29日、トライアスロンの熱気に包まれた。28日には「チャレンジKIDSトライアスロン大会」、翌29日には「第38回トライアスロンIN徳之島」が、それぞれ開催され、多くの選手が灼熱(しゃくねつ)のコースに挑んだ。

KIDSトライアスロンのバイク

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 大会前日の28日、天城町B&G海洋センター(天城町浅間)で「チャレンジKIDSトライアスロン大会」が開催され、小学生から中学生まで過去最多の143人の子どもたちが参加。今年で15回目を迎えた同大会は、プールのスイムをスタートに、総合運動公園と周辺道路をコースに、スイム、バイク、ランの3種目でタイムを競い合った。

 会場には翌日の本大会に出場する招待選手たちも駆けつけ、子どもたちへの熱い声援やレース解説で会場を大いに盛り上げた。過去最多の参加者を迎え、保護者や家族、仲間たちが横断幕を掲げ、大きな声援を送る姿が例年以上に多く見られ、未来のトライアスリートたちの懸命な姿に、会場からは大きな拍手が送られた。

 翌29日には、徳之島全島をコースとする「第38回トライアスロンIN徳之島」を開催。全国各地から集まった650人の選手(リレー74組を含む)が過酷なコースに挑んだ。スタート時の気温は28度。正午を過ぎると夏の太陽が容赦なく照りつけ、選手たちの体力を奪い、さらに雨が降り出すなど、変化に富んだコンディションとなった。コース沿いでは近隣住民や子どもたちが鳴り物や横断幕を手に、熱い声援を送り続けた。沿道からの温かい声援が、選手たちの大きな力となった。

 激しいレースを制し、総合1位に輝いたのは和歌山から参加した井邊(いんべ)弘貴選手。3時間55分53秒のタイムで、見事3連覇を達成した。

 競技終了後には、徳之島トライアスロン恒例の「第4種目」とも呼ばれる「ドンチャンパーティー」を開催。招待選手で、シンガーソング・ファーマーでもある禎一馬さんのステージで、会場は競技さながらの熱気に包まれ、KIDS参加者、選手、応援者、ボランティアや地元住民が一体となって大会の成功を祝った。

  同大会は、島内の小学生から全出場選手向けのメッセージを事前に送っており、レース当日や翌日には、その触れ合いの様子も見られた。伊仙町立犬田布小学校の児童から手紙を受け取ったシドニーパラリンピック銅メダリストの松本義和さんはレース翌日に同校を訪れ、20歳で光を失ってからも仲間や家族の助けを得てアスリートとして、鍼灸(しんきゅう)師としてやりがいを持って生きてきたことを話した。「失ったものを数えるな、残っているものを最大限に生かせ」という、パラリンピック発祥の地、ロンドンのグッドマン博士の言葉や共生社会の意味を子どもたちに伝えた

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