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与論島の三線同好会児童が高齢者と交流 認知症啓発活動の一環で

三線を披露する同好会の児童

三線を披露する同好会の児童

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 与論島の那間公民館(与論町那間)で1月18日、認知症の啓発や当事者との交流を目的に同集落の「那間小三線同好会」の児童が参加して「笑顔いっぱいカフェきらきら」が行われた。

交流する児童と高齢者ら

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 ケアマネジャーの重久悦子さんが、認知症地域支援推進員として定期的に開いている同イベント。今回は高齢者、児童、関係者ら約50人が参加し、児童らが披露する歌と三線に、参加者は手拍子をしながら聴き入った。

 老い、認知症、介護について、児童の視点で描かれた絵本「ばあばは、だいじょうぶ」の朗読も行われた。朗読する重久さんを児童、高齢者らが囲み、真剣な顔で聞き入りながら、物忘れの症状について語る場面では、「忘れるよなあ。年のせいもあるよなあ」とつぶやく高齢者の声に、会場が和む場面も見られた。

 その他、児童とペアで歌に合わせて手を合わせる手遊び「脳トレ 歌ってハイタッチ」、三線のイントロで童謡の曲名を当てる「イントロドン」、健康体操の「ラーメン体操」などで共に盛り上がった。高齢者同士も久しぶりの再会を喜び、最高齢の98歳の男性は、得意の三線と歌を披露して会場を盛り上げた。

 重久さんは「三線同好会の池田さんと、孫と同居する高齢者が減ったので高齢者と児童を交流させたいと話し立ち上げた企画。認知症について町民に、もっと理解してほしいと思い、今回は児童向けに絵本の朗読をした。今後もいろいろな人と一緒に活動を推進したい」と意気込む。

 三線同好会の指導者、池田理恵さんは「絵本で認知症の事を知ったり、一緒に童謡を歌ったりして、世代を超えた交流は、命のつながりも感じた。認知症を知って、優しい社会を一緒に築いていきたい」と話す。

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