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徳之島で「新春還暦記念闘牛大会」 大抽選会で大いに盛り上がる

総額400万円相当の賞品抽選会とともに大いに盛り上がった還暦記念闘牛大会(伊仙町なくさみ館)

総額400万円相当の賞品抽選会とともに大いに盛り上がった還暦記念闘牛大会(伊仙町なくさみ館)

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 1965(昭和40)年生まれの島民らが主催する還暦記念闘牛大会が1月4日、伊仙町なくさみ館(伊仙町目手久)で行われ、4600人以上の観客を動員した。連戦が続いた正月闘牛大会の有終の美を飾るにふさわしい幸先の良い大会となった。

大会のチラシ

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 総額400万円の賞品を目当てに来場した観客も、最後の軽トラック1台の抽選発表まで一喜一憂し、大きな歓声で盛り上がった。

闘牛で名をはせる徳之島で、元日から続く正月の闘牛大会は1年のうちでも最大級の取り組みが続く。興行主は大会ごとに代わり、この大会では今年還暦を迎える犬田布(いぬたぶ)中学校卒、1965(昭和40)年生まれの有志が1年以上かけて準備してきた。用意した賞品は、1等の軽トラックを筆頭に、黒毛和牛妊娠牛、闘牛子牛、黒毛和牛受精卵など徳之島らしいものが並び、これらを目当てに来場した観客も多数を占めた。

会場では取り組み開始3時間前から席を取る人や、抽選のための入場チケットを50枚購入する人など事前から熱気にあふれ、入場整理が間に合わないため予定開始時刻を過ぎてから最初の取り組みが始まった。

闘牛大会は6つの対戦が行われ、中には20分を超える激闘もあった。この日のために自分の牛のトレーニングや体調管理を行い、万全に仕上げて来た牛主たちとその応援団の悲喜こもごもが見られた。

抽選会の司会を務めたのは島口漫談で有名な東三彦さん。「はい、今日軽トラ当たると思って歩いてきた人、そういう人には当たらないからねー」と会場を沸かせた。

主催者代表を務めた吉村畜産の吉村典彦さんは「還暦という大きな節目に企画したこのような大会で、こんなにも大勢の人に来てもらってうれしい限り。徳之島の闘牛がいつまでも続いてほしい」と期待を込める。

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