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与論島・ゆんぬ体験館でNHK-FM公開生放送 「SDGs」アイランド・ヨロン特集

NHK鹿児島放送局アナウンサーの白鳥さん(中央右)と出演者

NHK鹿児島放送局アナウンサーの白鳥さん(中央右)と出演者

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 与論島の「ゆんぬ体験館」(与論町立長)で1月26日、NHK鹿児島放送局が「FMかごしまの夕べ」の公開生放送を行った。「特集『SDGs』アイランド・ヨロン」と題して、与論島から海の環境や星空観光をシンガー・ソングライターの川畑アキラさんの歌を交えて紹介した。

川畑アキラさんの歌と共に番組を構成

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 番組冒頭、ヨロン島観光協会の岡田美保子さんが与論島の見どころを紹介。同局アナウンサーの白鳥哲也さんは「小学生の時に与論へ来て、百合ヶ浜で星砂を探した思い出がある」と話した。

 一般社団法「E-Yoron」事務局長の池田龍介さんは、与論島の海洋ごみ拾いの活動や水質の汚染問題を説明。「誰でも海ごみ拾いができる環境を整えるため、役場と協力して島内8カ所に海ごみの『拾い箱』を設けた」と話し、「一部の人だけが活動するのでなく、みんなで良くしていく与論を目指したい。観光の島ではあるが、与論島だから伝えられるメッセージがあるので、環境教育を入り口に島へ学びに来る人も増やしたい」と思いを語る。

 与論町役場商工観光課の麓誘市郎さんは、夏季以外も楽しめる新しい観光コンテンツとして星空観光(アストロツーリズム)を紹介。星空の観察を妨げる「光害」への対策として色や街灯の角度調整、センサー化など、光を「なくす」でなく「最適化する」取り組みを説明。「与論の人にとっては、身近すぎて気付いていないが、星空の価値を理解してほしい。今後はイベント等を通じて伝えたい」と話す。

 与論島星空ガイド協会の橋本康宏会長は、与論島の星空の魅力について、「オリオン座がどこにあるか探せないほど星が多い」と話し、「与論の観光の中心は百合ヶ浜だが、与論島へ星空を見に来てもらい、『実は海もある』となるくらい頑張っていきたい」と意気込む。

 番組中の音楽は、与論出身のシンガー・ソングライター、川畑アキラさんがギターで演奏した。祖父母との思い出や音楽活動に込めた与論島への思いを語った。収録を終え、川畑さんは「放送局との入念なやりとりと打ち合わせがあり、『一つの舞台』のような放送になった。歌っていて与論の歴史や思いが乗り、改めて与論という島を掘り下げることができた。放送を聴いた方が与論を訪れて、新たな物語を紡ぐことを楽しみにしている」と振り返る。

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