徳之島で衣料食料品を扱う商業施設「ダイマル」(徳之島町亀津)が11月16日から6日間、74周年を祝う創業祭を開催し、21日には鮮魚コーナーで奄美産近大マグロの解体ショーを行った。
施設を経営する義村商店は、初代社長の義村信吉が戦後の復員後、1947(昭和22)年に個人創業し、島内商店に向けて食料品や雑貨の卸を始めた。その後、徳之島町亀津で個人商店「義村商店」を開業。現在は、ファミリーマート3店舗、キャンドゥ3店舗、リサイクルマート1店舗、X-Mobile1店舗を経営している。
創業祭は、宅配ピザ「ピザーラ」の移動販売車によるピザの販売やポイント10倍キャンペーン、徳之島在住のシンガ―・ソングライター安田竜馬さんによるステージライブなど、6日間にわたってさまざまなイベントを展開。1日約1万9000人の来店があったという。
最終日の21日は、奄美大島の瀬戸内町で養殖されている「近大マグロ」46キロを調達。開始の14時前には多くの人が解体ショーを一目見ようと集まった。解体中にクイズに答えると試食もでき、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
イベントを担当した常務の義村浩平さんは「お客さまがいかに喜んでもらえるかと考え、今回の創業祭を開いた。ライブパフォーマンスや解体ショーを見たお客さまが笑顔になっているのを見て、改めて先々代から受け継いだ商売の原点を見つめることができた。これからも地域のためになる企業を目指す」と意気込みを見せる。