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与論島でパフォーマンスとトークセッション ファッションと島の精神語る

来場者との集合写真

来場者との集合写真

 与論島の劇団「野生の島人」が3月25日、地主・琴平神社(与論町立長)境内で、武蔵野美術大学教授でファッションデザイナーの津村耕佑さんをゲストに迎え、ファッションと空間の関わりや島の精神性をテーマにしたパフォーマンスとトークセッションを行った。

トークセッションの様子

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 同イベントは来年開催予定の「ヨロンアートフェスティバル」に向けたプレイベント。劇団主宰の沖隆寿さんが司会を務め、津村さん、神職の沖道成さん、ソプラノ歌手のYUKOさんによるクロストークが繰り広げられた。冒頭、詩の朗読や演舞が行われたほか、津村さんが用意した素材と身近な物を用いたワークショップも行った。

 沖さんは「ファッションとは自分がどうなりたいかという意志の表現」と話し、かつて島人が肌に刻んだ入れ墨「ハジチ」に言及。「憧れるものを自分たちに模したことがファッションの始まりなのでは。現代のデザイナーと共演することで古代と手をつなげる」と企画意図を語る。

 津村さんは「身の回りにある素材を使うと、その土地独自のファッションになってくる。人々がこの土地の空気をまといながら暮らしていることを感じた。それを、より強調するような形にすると面白い」と話し、「花の周りに集まる昆虫も含めて、自分の隣にいる誰かも含めてファッションであり環境」と語る。与論島の芭蕉布について、「硬い生地で体との間に空間ができて、風が通る。これは『環境を着る』ということになり、それが土地にある植物を使って出来ていることは理にかなっている」と指摘した。

 YUKOさんは「歌声もファッションの一つ。大人が表現することで、その姿を見て子どもたちも表現できるようになってほしい。声は命が輝き、生き抜くための手段になるのでは」と語り、神職の沖道成さんは「装束も、祈りの場という空間を作る役割を果たすファッションの一つ」と解説した。

 2027年3月に計画する本祭では、島の創世記をテーマに、大金久海岸から神社までを島民モデルが歩くファッションショーや参加型ワークショップなどを予定する。

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