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沖永良部島の老舗飲食店「海幸」、火災乗り越え営業再開 背景に家族の絆

(左から)中野幸一さん・順子さん

(左から)中野幸一さん・順子さん

 沖永良部島の飲食店「海幸」(和泊町和泊)が3月19日、火災による休業から約4カ月ぶりに営業を再開した。昨年11月に住居と宴会場が焼失し、店舗にも煙の匂いが残ったため、内装工事などを経てのリニューアルオープンとなった。

内装工事を施した店内(カウンター)

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 1995(平成7)年創業の同店は中野幸一さん・順子さん夫婦が営んでおり、長年、地域で愛されてきた。営業再開に向けて、「もずくのかき揚げ」「沖縄そば」などの人気メニューを残したうえで、無理なく続けられるようメニュー数を絞り込んだという。

 生活再建と営業再開を後押ししたのは、子どもたちの支えだった。新たな住居の手続きについて、「お父さんとお母さんの顔を見ないと寝られない」と東京から駆けつけた次女が手配。そのほか、親戚から生活に必要な家電の提供を受けるなど、家族親戚が一丸となって再建を進めた。

 営業再開に向けても、長男の妻の瑞希さんが「多くの人に発信したい」とインスタグラムを開設。町内の飲食店や商工会が拡散し、励ましの言葉も寄せられた。併せて、宴会場がなくなったことで使わなくなった器の譲渡会を開いたところ、反響が大きく、1週間の予定が1日でほとんどなくなったという。そのためか、営業再開直後は初めての客でにぎわった。瑞希さんは「心が折れることなく営業再開を迎えた義両親の信念や家族の力、お客さまの支えや温かい言葉に感謝している。改めて、海幸が皆に愛されている店だと思った」と振り返る。

 営業再開を果たした幸一さんは「子どもたちに助けてもらって、本当に幸せとしか言えない。いろいろな方からも見舞い金などを頂き、感謝の気持ちでいっぱい。受けた恩をお返しするつもりで頑張っていきたい」と意気込む。妻の順子さんも「頭がボーッとして考えも回らない中、子どもたちが動いてくれて本当に助けられた」と家族への感謝を口にした。

 営業時間は、11時30分~13時30分、18時30分~21時30分。日曜定休。

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