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沖永良部島・和泊町で自治サークル「つどまり」始動 理想のまちを話し合う

「こんな”まち”になったらいいな」をテーマに話し合う参加者ら

「こんな”まち”になったらいいな」をテーマに話し合う参加者ら

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 沖永良部島の子育て支援施設「SMAPPY(スマッピー)」(和泊町手々知名)で1月31日、住民自治サークル「つどまり」による1回目の集いが開かれた。テーマは「こんな『まち』になったらいいな」。飲食店経営者や漁師、助産師、教育委員、子育て支援NPO代表、町議会議員など、さまざまな立場の住民8人が参加し、まちの課題や未来について自由に意見を交わした。

つどまりの参加者ら

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 同サークルは、住民一人一人がまちのことを考え、対話する場として設立された。運営メンバーの後藤健太さんは2020年に同島へ移住。飲食店経営などを通して知り合いが増える中で、町長選挙や議員選挙をきっかけに、町民が知らないことを共有し考える勉強会の必要性を感じたという。「『つどまり』の名前は『集う』と『和泊』をかけ合わせたもの。立場や年齢にとらわれず話し合えるサークルにしていきたい」と設立の目的を話す。

 参加者の一人で助産師の兼子颯華さんは、祖父が島出身の「えらぶ3世」の移住者。島の出生率は全国平均より高いものの、助産師であり母として支援体制に対する危機感を吐露した。「ここでは育てられないと出産後に島を出た友人もいる。『産めない島』にしたくない。愚痴で終わらせず、町民と町政の理想が交われば」と、次世代につなぐための思いを口にする。

 第4日曜に開催する青空市「みへでぃろ市」運営メンバーの漁師の関根博和さんは、島の変化について言及。「以前はヒエラルキーを感じたが、世代交代などで良い雰囲気に変わってきている」と分析する一方で、誰もが自由にものを言える環境の必要性を指摘。「人間の違いを認め合い、包容できる島にしたい」と、誰もが気軽に相談できる地域づくりへの展望を語った。

 意見交換では、「魚が捕れた時に引き換えとなるチケットを作っては」というアイデアから、地域通貨の構想で盛り上がりを見せた。参加者からは「つどまりに参加したら券がもらえ、それを魚や子どもの一時預かりなどの対価と引き換えできる仕組みなら、ここにいるメンバーですぐに始められる」といった具体的な提案も飛び出し、活発な議論が交わされた。

 後藤さんは今回の集いを振り返り、「知らない話もあり、すごく良かった」と手応えを語る。今後について、「不満や批判を交わす場ではなく、前向きで建設的な話ができる場にして、そういう輪を広げていきたい」と意気込みを見せる。

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