
沖永良部島の和泊町による出身者やルーツのある来島者向けの旅費補助制度「むぅるしまちゅんど~故郷旅~補助金」を活用して、川西勝男さん・奈々瀬さん・この咲(え)ちゃん家族が9月25日、同町役場に来庁した。川西さんは兵庫県明石市出身で、現在は東京在住。両親が同島出身だという。
島出身者や町内に親族がいる人を対象に、交通費や宿泊費などを最大3万円まで補助する同制度。「むぅるしまちゅんど」は同島の方言で「みんなを待ってるよ」という意味。川西さんは幼い頃から頻繁に島を訪れており、きょうだいの中でも特に回数が多く、「寒いところが苦手だったから」と笑いながら当時を振り返る。両親が10年以上前にUターンし、その後、自身の家族を連れて訪れるようになった。今年も帰省を予定していたが、LINEで補助事業の存在を知り、親戚と日程を合わせて来島を決めたという。
勝男さんは「子ども連れだと交通費もかかるので、こういった補助は助かる。町がこうしたメッセージを発信していると歓迎されていると伝わり、気持ち的に来やすい。いつもは台風シーズンの夏を避けて来ていたため、今回は海に入りたい」と話す。
島に店が増える様子はSNSで知っている一方、「町から積極的な情報発信があるとありがたい」との声も。同町役場企画課で事業担当者の衛守歩さんは「島外への情報発信も模索中。インスタグラムを本格的に運用し始めたので、今後さらに力を入れていきたい」と意気込む。
補助対象となる期間は9月24日~11月30日と翌年2月1日~3月5日。予算の状況により期間内でも終了する。申し込みは企画課観光振興係で受け付ける。