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与論島で「渚の交番ムール」開所 大金久地区の交流拠点に

テープカットの様子

テープカットの様子

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 与論島で大金久地区の新たな交流拠点施設「渚(なぎさ)の交番Muuru(ムール)」(与論町古里)の開所式が7月26日に行われ、関係者ら約100人が参加した。

渚の交番Muuru 外観

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 コロナ禍や資材の高騰など、多くの困難を乗り越えて施設の完成にこぎ着けた関係者らは喜びを分かち合い、新たな島の顔となる施設への期待を膨らませた。

 主要観光スポット「百合ヶ浜」への玄関口である同地区には、観光客が長時間滞在しないという長年の課題があった。2018(平成30)年より町や地域団体が検討会を開き、NPO法人「ヨロンSC」が日本財団「渚の交番プロジェクト」の助成を受けて建設した。施設は与論町に寄贈され、ヨロンSCが引き続き指定管理者となる。

 今後は観光案内やカフェ、マリンアクティビティーの提供に加え、地域の子どもたちへの海洋教育や交流イベントなども展開する予定。

 施設は鉄筋コンクリート造の2階建てで、建築面積は206.51平方メートル。地下1階には観光案内所と地域物産の販売スペース、1階にはカフェラウンジとシャワー、トイレを設ける。中2階には展望室、屋上には海を一望できるテラスがある。建物のデザインは大城健作さんが担当した。

 同NPOの川畑充男理事長は「『ムール』という名称は与論島の方言で『みんな』を意味し、島の人にも島を訪れる人にも、みんなでこの場所を使いながら育ててほしいという願いを込めている」と話す。

 田畑克夫町長は、大金久地区が豊かな自然環境と文化を持つ奄美群島国立公園の一部であることを強調し、同施設が自然環境・景観の保全啓発、観光案内や海の安全確保の拠点となることへの期待を表明した。

 祝賀会では、カフェで提供する予定のソデイカのカレーや、豚汁、やぎ汁が振る舞われた。エイサーの演舞やカチャーシーも行われ、町長をはじめ多くの出席者が祝い踊る姿が見られた。

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