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沖永良部島で集落巡る「みんな食堂」 屋子母公民館で0~95歳が食卓囲む

デザートのスイカを楽しむ参加者ら

デザートのスイカを楽しむ参加者ら

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 沖永良部島の屋子母公民館(知名町屋子母)で6月28日、地域住民で食卓を囲むイベント「かめかめKitchen」が行われた。誰でも参加できる「みんな食堂」として、子どもも大人も、字内外から参加を呼びかけたところ、0歳から95歳まで計41人が参加した。

「かめかめKitchen」のメンバー

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 食事は、親子丼とみそ汁、赤ウリとツナのあえ物、デザートにスイカを提供。大人は300円、子どもは無料で振る舞った。料理にはニンジンや赤ウリなどの島の野菜をふんだんに使い、スイカも島内の在住者から提供を受けたという。

 同島在住のエコツアーガイドや栄養士、社会福祉協議会職員などの5人が中心になって企画。きっかけは昨年の「知名町まちづくり町民会議」の話し合いで、町内にある各字(集落)の憩いの場に出向く形で「移動型みんな食堂をやろう」というアイデアが出たこと。その後、2025年度の町の補助事業「知名町アグトラスト基金補助金事業」での採択を受けて、開催に至った。

 当日は受付開始の11時30分から大勢の参加者が駆けつけ、息をつく暇もないほど盛況だったという。調理を監修した栄養士の竹下真寿美さんは「(銭湯でよく会う)お風呂コミュニティーでのつながりで瀬利覚字や知名字からも来てくれた」と言う。会場では料理の食材をはじめとした島野菜を1セット100円で販売。参加者からも「島内で買える場所が少ないのでうれしい」と好評でよく売れ、品切れ直前になった。

 屋子母字の青木経二区長は「子どもからお年寄りまで集まって良かった。この2~3年で字の行事にも人が集まるようになっていたので、時期もよかったと思う。字の婦人会など、地域からも応援者を募るとより盛り上がるのでは」と期待を込める。

 メンバーの有川晶子さんは「こども食堂ではカレーが多いが、多世代に来てもらいたくて和食にした。これから、ゆるく、無理なく、字という地域を大切にしながらやっていきたい」と意気込む。次回は秋ごろに田皆字での開催を予定している。

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